石川啄木が住んでいた街としても有名な青柳町。
「函館の青柳町こそかなしけれ 友の恋歌 矢ぐるまの花」
この町に住む家族や恋人を思い詠った詩が今でも残されています。
ここは函館山の麓にある異国情緒漂う町です。
観光エリアから少し外れた青柳町の坂の上に、築80年の洋風建築物があります。
ここが、ミシュランで1つ星を獲得している唐草館です。
昭和10年築の姿のまま残された洋館は、見た瞬間に「外国のお家!?」と思うようなレトロな造りです。
この歴史的な建築物を見るだけでも十分価値があるのですが、中で美味しいフレンチを存分に味わえるのだからすごい。
ミシュラン星付きのお店でありながら気取らない雰囲気で、堅苦しい感じが苦手な人でもフランス料理を気軽に楽しめるのが魅力です。
私と母もちょっと非日常を味わいたいときに訪れますが、昭和初期にタイムスリップしたような気分でお料理を楽しみます。
平日などの店内は特に観光客の人ではなく、ほとんど地元のご夫婦などがデートや記念日で来ていることが多く、大人の集い場という雰囲気もあります。
東京や海外で修行を重ねたご主人が作るフレンチと、奥様が作る愛情たっぷりのデザート。
東京に出店していたらたちまち人気店で予約が取れなくなってしまうような、誰もが一流だとわかる味ですが、函館の閑静な住宅街でなら、まるで昭和初期を体験しているようにゆっくりとした時間を過ごせます。
■唐草館
【住所】北海道 函館市 青柳町 21-23
【アクセス】市電「青柳町」電停より函館公園に方面へ徒歩1分、青柳交番の隣 青柳町駅から62m
【営業時間】11時30分~13時30分, 18時00分~20時00分
【定休日】月曜日
この記事を書いた人:みほ花