利尻島&礼文島は対岸の稚内市の宗谷バスの運行ですが、こちらは民間のバスではなく奥尻町の町有バスです。
大昔は函館バスだったようですがあっさり撤退してしまったみたいです。
フェリーターミナルを起点に北方面3本、南方面5本とそれほど本数は多くありません。
一時期町民以外は利用できなくなっていましたが現在は町民以外でも利用できます。
南方面の路線バスが観光スポットも多く観光でも利用する機会があります。
奥尻市街地を出ると鍋釣岩の横を通過するので綺麗に見えます。
赤石から松江まではバス1台通るのがやっとの道です。
大雨が降るとここが通行止めになり学校が休校になります。
フェリー運行や行事案内など早朝から大音量で広報奥尻という放送が流れます。
このあたりは海岸線が綺麗で江差方面がよく見えます。
また海岸には御影石が多くあるようです。
松江集落から先は津波の高さに対応したスーパー堤防が続き、海岸線が見えなくなります。
このあたりは最高の高さ11mを記録した石碑があります。
青苗地区には奥尻町民が集まるデパートとして紹介されるDCMグループのニコットというホームセンターがあります。
新しい商品が入ると島民がどっと押し寄せるようです。
ちなみに礼文島にはないですが利尻島にもニコットはあります。
東日本大震災や阪神淡路大震災は当時の遺構が多く残っていますが、北海道南西沖地震はものすごい勢いで津波が2回通過したため建物が残っていません。
その中数少ない津波から逃れたのがこの倉庫です。
ひとつだけ建物の雰囲気が違うのですぐわかります。
観光客の大半は津波館前で下車します。
津波館はバス停から離れたところにありますが、フリー乗降バスなので記念館入口で下車することができます。
南コースの定期観光タクシーは瀬棚便到着を待ってからの出発のため遅いので、午前中に行きたい場合は路線バスの利用となります。
青苗地区の高台の住宅街を抜けると空港があります。
青苗地区から1㎞くらいなので結構いい場所にありますが、函館から1便あるだけのさみしい空港です。
路線バスも航空機のある時間帯の1便だけ空港に立ち寄ります。
夏季のみ丘珠便の運行があれば便利だと思うのですが…
空港を出ると水田があります。
北海道の離島で唯一お米を作っています。
また牧場やぶどう畑もあり北海道の離島とは思えない光景が続きます。
このあたりには奥尻島南部のフットパスも設定されているので、路線バスを利用して歩いてみるのもいいと思います。
バスはこの先、神威脇温泉の前まで行きます。
この先は海岸線が続き奇岩群もある絶景スポットが続きます。
■奥尻町有バス
奥尻バスターミナルから賽の河原などへ行ける野名前行きは1日3本。
青苗地区や津波館へ行く米岡、神威脇行きは1日5本。
北追岬や神威脇へ行く神威脇行きは1日4本運行しています。
この記事を書いた人:コイチ