タウシュベツ橋梁で一躍有名になり多くの観光客が訪れるようになった糠平地区。
糠平温泉も温泉街全体がリニューアルしリピーターも多い人気温泉地となっています。
そんな糠平温泉からさらに山の方へ進んだ先にあるのが幌加温泉。
かつては林業の町として350人もの人が住んでいた幌加地区ですが現在は無人地帯。
幌加温泉も3軒の温泉宿がありましたが、2軒は廃業となり現在は1軒残るのみです。
スマホも全キャリア圏外となってしまう山奥にぽつんと佇む秘境温泉ですが、温泉マニアには非常に人気のある所です。
幌加温泉唯一の宿
現在幌加温泉に唯一残っているのは湯元鹿の谷。
1946年ごろに開業したといわれる小規模な老舗温泉宿です。
宿といっても現在は素泊まりのみで食事がないため自炊するか上士幌市街地まで行かないと食事をすることができません。
宿としてはかなり簡素ですが、それを補うのが泉質の良さ。
湯元鹿の谷では、4種類の天然源泉かけ流しの温泉を楽しむことができます。
ニペソツ山への登山基地として登山者にも人気があります。
混浴なので要注意
温泉としてはかなり質がよいですが、女性にとって少し厳しいのが混浴という点。
タオル巻きや水着での入浴が禁止となっており、湯あみ着のみOKとなっていますがレンタルはないため持参する必要があります。
一応女性用の小さな浴室が1つありますが、幌加温泉まで来たのならば4つの源泉かけ流し温泉を堪能したいところですね。
またシャワーがないため洗面器で温泉の湯をすくって体を洗うため、ちょっと不便な面もありますがこれぞ秘湯っていう感じがしてよいです。
固形石鹸はありますが、シャンプーはないのでこちらも持参する必要があります。
開放感あふれる露天風呂
混浴浴場の方に露天風呂があります。
砂砂利の先にありますが、浴場内にサンダルがあるので足元は問題ありません。
渓谷に囲まれた緑あふれる開放感ある温泉なので気持ちがいいですね。
夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季を感じることができる露天風呂です。
周辺に町明かりもないため夜は満天の星空を楽しむことができます。
20時まで日帰り入浴を行っているので糠平温泉に宿泊し夜入りに来ることも可能です。
非日常的な空間でのんびりと
宿泊は素泊まりのみ、スマホも全キャリア圏外、テレビは衛星放送だけが映るものがロビーに1台あるのみ、ネット環境がないため予約は電話のみと現在では考えられないような不便な地に幌加温泉はあります。
そんな非日常的な空間で極上の天然温泉にゆったりと入るというのも何かとストレスの多い現代人の休息を取るにはもってこいの場所なのかもしれませんね。
■幌加温泉湯元鹿の谷
【住所】北海道河東郡上士幌町幌加
【アクセス】JR旭川駅からノースライナーみくに号帯広行きに乗車し、幌加温泉入口で下車(1日1本)
※旭川発午前、帯広発午後の為帯広からの日帰り往復はできません
【日帰り入浴時間】9:00~20:00
【定休日】不定休
【入浴料金】600円
【宿泊】1泊素泊まり5,000円~
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話