然別峡かんの温泉は、十勝地方にある鹿追町の山奥にある大自然に囲まれた温泉です。
秘境の地にある温泉ながら明治44年(1911年)から100年以上も続いています。
かなり山奥にある温泉地で一番近い最寄りのバス停坂下までも14km。
宿泊の場合でも送迎を行っていないため車がないと行くことができません。
狭い林道をひたすら進んだ先にあるので苦労しないとたどり着けませんが、山奥まではるばる入りに行く人は多い人気温泉です。
11の湯船が楽しめる
然別峡かんの温泉は、源泉が多いというのが特徴です。
この辺りでは数多くの源泉が自噴しており、その中から13の源泉を利用して11の湯船を設けて堪能することができます。
ウヌカルとイナンクル+イコロボッカが男女入れ替えの為日帰りの場合はどちらか一方しか入れません。
宿泊をすれば両方の温泉に入れるのですべての湯を堪能することができますよ。
足元から湧き出るイコロ・ボッカの湯
然別峡かんの温泉は、温泉棟と宿泊棟の2つに分かれています。
メインは温泉棟ですが、宿泊棟にも一つ“イコロ・ボッカの湯”があります。
イコロ・ボッカとはアイヌ語で「宝物が沸き上がる」という意味で、その名前の通り豊かな源泉が足元からポコポコと湧き出る珍しい温泉です。
半露天風呂となっていて開放的な空間で温泉を楽しむことができます。
通常の日帰り入浴の時間よりも早く受付が終了するので、まずイコロ・ボッカの湯に入るのが良いでしょう。
それぞれの浴槽で源泉が異なる
日帰り入浴で「イコロ・ボッカの湯」が入れるときは「イナンクルの湯」が温泉棟のお湯になります。
イナンクルとはアイヌ語で幸せという意味で、内湯が二つ、露天が二つのあわせて四つのお風呂が楽しめます。
どのお風呂も加水・加温なし、循環ろ過も塩素殺菌もない正真正銘の源泉かけ流し温泉が楽しめます。
一つ一つの浴槽がそれぞれ源泉が異なりph値なども微妙に異なります。
熱すぎずちょうどいい温度の為、名前の通りまさに幸せになる温泉です。
日帰り入浴で入れるのは5種類
一番奥に露天風呂があります。
ここを開放的にすると駐車場から丸見えとなってしまうため残念ながら目隠し塀に囲まれてしまっているため、開放感はありませんがこじんまりとした落ち着く雰囲気のお風呂ですよ。
日帰りだと入れるのがこの5種類、もう一方の出会うというアイヌ語の「ウヌカル」にも5種類の温泉があります。
宿泊をすると翌日に入れ替わるので両方の温泉に入ることができます。
こんなに温泉が楽しめる所ですが、宿泊料金は1泊2食付きで10,800円~とそれほど高くありません。
然別峡かんの温泉は宿泊して極上の天然温泉を全て楽しんでみたいですね。
■然別峡かんの温泉
【住所】北海道河東郡鹿追町然別固有林145林班
【アクセス】公共交通機関はありません
※宿泊の場合も送迎がなく、一番近いバス停坂下から14kmあります
【日帰り入浴時間】12:00~17:00
【定休日】火曜日
【入浴料金】650円
【宿泊】1泊2食付き10,800円~
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話