北海道内の鉄路は相次いで廃止となり、各地で廃線跡を利用したトロッコ列車が増えてきています。
そんなトロッコ列車の元祖ともいえるのが、美深町の「トロッコ王国美深」。
かつて美深と仁宇布を結んでいた日本一の赤字路線“国鉄美幸線”の跡地を利用しています。
ちなみに美は美深ですが、幸いの方は当初結ぶ予定だった北見枝幸のことです。
先行に開業したのは美深町内でしたが、美深町の市街地以外ほぼ無人エリアだったため利用者がほとんどいない路線でした。
美幸線跡を利用したトロッコ王国美深
そんな人口希薄地帯を走る鉄道だったため枝幸まで開通することなく、JRになる前の1985年に廃止となっています。
現在は、美幸線の跡を利用した「トロッコ王国美深」として営業しています。
美幸線の終点であった仁宇布駅から5km進んだ高広の滝あたりまでを自ら運転して走行することができます。
1998年に開業
1998年から営業している「トロッコ王国美深」。
本物のレールの上を白樺や木々のトンネルを潜り抜けながら颯爽と走行できます。
エンジン付きのトロッコなので、本物の鉄道さながらのガタンゴトンと鳴り響く音も聞くことできるので鉄道を運転している気分になります。
美幸線運行時の鉄橋なども当時のままの姿で残っています。
運行は1時間ごと
トロッコは9時から16時までの間1時間おきに運転しています。
予約の必要はありませんが、連休や夏休みなどは非常に込み合い希望の時間に載れないこともあるので、予約サイトで前もって予約しておいた方が予定通りの時間に乗車することができます。
1時間おきに走っているので、美幸線運行当時は1日4本しか列車がない閑散とした線区でしたが、今は多くのトロッコ列車がかつての鉄路を走っている風景を目にすることができますよ。
美幸線が運行していた時よりもはるかに多い人がこの地を訪れています。
往復10km40分のトロッコ運転
終点の高広の滝までは5kmです。
ここでループして仁宇布へと戻るようになり、運転手の交代も可能となっています。
停車時間が少しあるので目の前に高広の滝を眺めることもできますよ。
北海道内に増えつつあるトロッコ運転ですが、往復10kmもあるロングライドは美深町だけです。
旭川よりもさらに北にある美深町なのでちょっと遠いですが、自然の中を走るトロッコ列車は乗車しておきたい北海道のアクティビティの一つですね。
■トロッコ王国美深
【住所】北海道中川郡美深町仁宇布
【アクセス】JR美深駅から美深町デマンドバス仁宇布行きに乗車し、仁宇布で下車（予約制で1日5本、日曜日は運休）
【営業時間】8：30～16：00
【定休日】10月下旬から5月上旬
【料金】1,500円（1人利用の場合は1,800円）
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています（笑）
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま～に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ：北海道よりみち話
