旭川市のお隣町にある「東川町」は、旭岳のふもとにある水の豊かな街として道内外の人に注目されています。
上水道がないこの町の生活の水は、各家庭の地下20メートルからくみ上げられた地下水です。
山々の水がゆっくりと地下へもぐり、時間をかけて町へと流れていくこの水の生まれる場所、「大雪旭岳山源水公園」へ行ってみました。
東川町内から旭岳温泉へ向かう道をすすむこと車で25分。
右手に忠別湖と、大雪山源水保全センターの大きな建物が見えてきたら、もうすぐそこです。
入り口には、水汲み場があり、みずみずしく涼しげな水が、なみなみとあふれ流れています。
コップがいくつか置いてあり、そのまま頂くこともできますよ。
ペットボトルをたくさん車のトランクに積みこんで、水を汲みにやってくる人が何人も来ていました。
水の温度は年間を通して、5~7度と飲みやすく、無料で頂くことができます。
ミネラル度と硬度が高いので美容と健康に良いことから、飲むことはもちろん、お料理に使う方も多いとか。
公園内には案内や見守りをする係りの方がいて、奥に行くと公園があるから行ってみたら?と教えていただいたので、行ってみました。
きれいな木道の遊歩道は美しく整備され、脇には水がゆっくり流れる小川があります。
小川は苔むした小さな岩や倒木がいくつもあり、絵本に出てくるような景色。
美しい流れは川底がはっきり透けて見えるほど透明で、きらきらときらめいていました。
水の流れる音と風景がとても心地よく癒されるようで、まさにパワースポットだと改めて実感しました。
この日は雨上がりの日だったので、木々の葉っぱや小川の小さな岩の苔に、雫がたくさんついていて、お日様の光が当たるたびに光るので、この世とは思えない美しさ。
いつまでも見とれ、時間を忘れてしまうほどでした。
奥の突き当りまでたどり着くと、「大雪旭岳源水」の表示された看板が見えてきました。
後からあとから溢れ出る水と、木々に囲まれ少し薄暗い雰囲気に自然の美しさと偉大さに、荘厳さを感じ、時間が止まったような錯覚でした。
晴れると、もっともっと美しいから、今度は晴れた日にきてごらん、と案内の方にアドバイスを頂いたので、ぜひともまた訪れたい!と思ってこの場所を後にしました。
水のありがたさ、自然の素晴らしさ、山の恵みへの感謝の気持ちにあふれること、間違いないことと思います。
平成の名水百選にも選ばれている水は、ペットボトルになり、「道の駅 ひがしかわ 道草館」で販売されていますが、ぜひともおいしいお水の生まれた場所へ足を運び、実際に飲んでみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人:mami_s