白鳥大橋と並ぶ室蘭市のシンボル的な建物となっているダブル円形校舎の旧絵鞆小学校。
円形校舎は1950年代に考案され、当時子供の数が急増した際に、限られた敷地により多くの教室が作れ建設費も安いというメリットがあったことから全国で100校以上あったようです。
北海道内にも13校ありましたが、絵鞆小学校は2015年に、最後まで現役だった石狩小学校は2020年に閉校となり現在北海道内で現役の円形校舎はありません。
当初は取り壊す予定でした
当初は解体という話も出ていましたが、室蘭市のシンボルにもなっているダブル円形校舎。
何とか残せないかと多くの人の寄付や支援の下、一般社団法人むろらん100年建造物保存会が発足され、絵鞆小学校を市より購入し解体を免れました。
うれしいことに2022年4月16日から一般公開がされるようになり、不思議な形をしている円形校舎の内部へ入ることができるようになりました。
石狩小学校も内部公開をしていますが一週間前に予約をしないといけないため、思い立った時に行けないというのが難点ですね。
安田顕さんの母校
この絵鞆小学校、とある有名人の母校でもあります。
それがチームナックスの“安田顕”さんの母校なのです。
小学校内には安田顕さんの色紙もあったりします。
チームナックスが好きな人は訪れてみてはいかがでしょうか?
ちなみに室蘭といえば元モーニング娘の安部なつみさんも有名ですが、彼女の出身校は東中学校で東室蘭駅近くにあった中学校でした(こちらも廃校となっています)。
教室を利用した博物館
円形校舎の教室を一部使用して、縄文文化や室蘭市内にあった学校の展示などを行っています。
展示品はあまり多くありませんが、珍しい形をしている円形校舎の内部が見られる貴重な機会をお見逃しなく。
一般開放しているのは左側の教室があったエリアのみです。
特徴的な螺旋階段
見学できるゾーンは1階から屋上まで。
円形校舎内部の最大の特徴は中央に設けられている螺旋状の階段。
上からつるされている鉄筋で固定されているので柱がない独特な造りです。
美唄市にある沼東小学校にも全く同じ造りの階段があったので、恐らく各地の円形校舎にはこのような螺旋階段があったのでしょうね。
ちょっと怖い感じもしますが、かつての生徒たちは面白がって色々な遊びを考えたんでしょうね(中央の部分に普通の階段もあります)。
白鳥大橋のループが一望できる屋上
白鳥大橋のすぐそばにある絵鞆小学校は屋上から白鳥大橋が一望できます。
屋上は無料開放されているので時間内ならば自由に行けますよ。
屋上も360度すべての展望が効くのでちょっとした展望塔のような感じです。
白鳥大橋とは反対側にみえる鍋島山へ登ると絵鞆小学校の全景と白鳥大橋のループが見られる低山ながら素晴らしい景色を見ることができますよ(登山道はあまりよくないですが)。
体育館はツアーでのみ開放
隣には体育館のある校舎が見えます。
体育館側の校舎は耐震構造に問題があるため常時開放はしておらず、13時と15時にのみ開催するツアーでのみ行くことができます。
こちらは500円と有料ですが、予約制ではないため当日でも大丈夫なのはありがたいです。今回は時間が合わなかったため体育館まで見ることはできなかったですが、今後も何かしらのイベントで絵鞆小学校を利用していくそうです。
取り壊しではなく保存となった絵鞆小学校の動向に注目ですね。
■旧絵鞆小学校
【住所】北海道室蘭市祝津町2-7-30
【アクセス】JR室蘭駅から道南バス絵鞆循環、みたら水族館行きに乗車し、祝津町2丁目で下車(1時間に1~2本)
【営業時間】10:00~16:00 ※体育館見学は13時と15時
【開館日】土日祝日 ※夏休み期間中は毎日
【料金】無料 ※体育館ツアーは500円
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話