釧路市と根室市の中間あたりにある浜中町。
ルパン三世の作者モンキーパンチさんの出身地です。
漁業と酪農の町で、浜中町で生産される牛乳は高品質なためタカナシ乳業やハーゲンダッツといった高級なメーカーに取引されています。
そんな浜中町には、霧多布岬(きりたっぷみさき)という太平洋の突端にある絶景の岬があります。
岬の先端近くまで車で行けるので車でのアクセスはしやすい場所です。
映画のロケ地に
霧多布岬というのは通称で本来の正式名称は湯沸岬(とうふつみさき)と言います。
この辺りの地名も湯沸というのですが、「とうふつ」が正しく読めない人が多いため通称の霧多布岬の方が一般的となっています。
浜中湾と霧多布湾の中間にある霧多布岬は、二つの湾が見られる絶景のロケーション。
そんな景勝地なので2010年に公開した新垣結衣さん主演の“ハナミズキ”のロケ地として使われていました。
岬の先端へ向かう途中にある霧多布灯台は映画ハナミズキに登場していますよ。
花の名所
霧多布岬は、夏でも涼しく過ごしやすい場所なので夏には色々な花が咲いています。
6月下旬頃から7月上旬にかけて見られるエゾカンゾウの群落がみられますが、それ以外の時期でも9月ごろまで何かしらの花が霧多布岬周辺で見ることができます。
ただし霧多布という名前の通り夏は霧の発生率が非常に高くすっきりと晴れる日は3日に1度程度と言われていますので、景色が見られない日の方が多いのでご注意を。
野鳥の宝庫
霧多布岬の先端部が岩礁地帯となっています。
この岩礁地帯には多くの海鳥が生活をしており、羽根を休めています。
生息数が少ないため見られたら奇跡に近いですが、6~8月にかけては幻の海鳥“エトピリカ”も姿を見せることがあるようですよ。
霧多布岬は別名トッカリ岬とも呼ばれています。
トッカリというのはアイヌ語でアザラシの意味で、岩礁のあたりでアザラシがいる時期もあるようなので色々な動物が見られます。
そして霧多布岬とある野生動物が見られるということで話題になっています。
なんと野生のラッコが見られる
霧多布岬では何と野生のラッコが見られます。
かつてはおたる水族館の花形として人気だったらラッコですが、現在はラッコの国際取引により新しく入れることが出来なくなってしまい、おたる水族館を含め多くの水族館からラッコの姿が消えました。
現在は三重県の鳥羽水族館など数えるほどしか水族館で見られないラッコが霧多布岬で見られます。
毎年2~3匹霧多布の地で新しいラッコの命が生まれているため増えて行っています。
エトピリカは滅多に見られないですが、ラッコは高確率で見ることができますよ。
霧多布岬は太平洋の海で泳いでいる野生のラッコが見られる貴重なスポットです。
■霧多布岬
【住所】北海道釧路市北斗6-11
【アクセス】JR茶内駅から浜中町営バスゆうゆ行きに乗車し終点で下車(平日6本、土日祝日3本)
ゆうゆから霧多布岬までは徒歩30分
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話