札幌駅から新十津川までを結ぶ札沼線は、当別町の北海道医療大学前から先は一気にローカル色の強くなります。
なかでも浦臼から先の新十津川までは1日1本しかありません。
そんな札沼線もついに廃止が決定となりました。
(2018年10月29日時点では時期はまだ未定です)
廃止は北海道医療大学から15駅47.6kmの区間です。
その廃止区間にひとつ秘境駅として有名な豊ケ岡駅があります。
見た目は山奥にひっそりとありそうな雰囲気ですが、この駅周辺だけ森に囲まれているため、秘境感あふれる駅になっています。
ホームは板切れだけです。
都会に住んでいる人には非常に珍しいタイプのホームですが、北海道内にはこういう駅はたくさんあります。
札幌近郊では珍しいですが、札沼線の北海道医療大学前から先にはこのようなタイプのホームはたくさんあります。
森の中にひっそりとある駅ですが、本数は1日1本区間でなく、札沼線は北海道内でよくある普通列車も通過してしまう駅ではないため、全列車が停車し、1日上下とも6本あります。
現在のJR北海道ではここよりも本数の少ない駅はたくさんあります。
7時42分に到着して、1時間ほど堪能して新十津川方面に向かうのが人気のようです。
浦臼から折り返してくる汽車を橋の上から見ることもできます。
森を抜けると朝道に出て数件の民家が見えます。
国道からの集落へ向かう道沿いに跨線橋があり、そこから札沼線の列車を見ることができ、撮り鉄さんの撮影ポイントにもなっています。
おそらく誰かが開けたのだと思いますが、カメラ撮影用に金網が少し開いていて、写真が撮りやすくなっています。
跨線橋の上から写真を撮るとこのような感じです。
ホームで待っている人が写っているため利用がいるように見えますが、ここで乗り降りするのは鉄道ファンのみです。
駅だけを見るととんでもない所にあるに見えますが、すぐそこに国道もあり、小幌駅と違い容易に行くことができるお手軽な秘境駅です。
雪景色もなかなか綺麗なようなので、もしかしたら最後になる札沼線の冬景色を見に訪れてみませんか?
■豊ケ岡駅
【住所】北海道樺戸郡月形町豊ケ丘(なぜか住所は豊ケ岡ではありません)
【アクセス】JR札沼線で札幌駅から18駅目です。
距離は52.6kmで運賃は1070円です。
この記事を書いた人:コイチ