昨今、路線バス運転手の数が足りず路線バスの運行本数は減少となっています。
筆者の最寄りバス停も数年前までは15分間隔だったのが現在は1時間に1~2本と大幅に減ってしまっています。
運転手になるためには大型二種免許が必要と非常にハードルが高く、なり手が少ないのが実情のようです。
そんな運転手不足の解決策となりえそうなのが、運転手の必要がない自動運転バス。
全国各地で実証運行が行われていますが、北海道内では上士幌町に続いて2例目となったのが苫小牧市です。
観光で使いやすいルートを走行
運行は「苫小牧駅」から「ぷらっと港市場」までを25分で結ぶ観光でも使いやすいルートとなっています。
実験車両なので11人ほどしか乗車できない小さな車両となっていますが、あまり知られていないのか土曜日にも関わらず満席にはなっていませんでした。
運転手のいないバスを運行するために車内に搭載されている端末に運行ルートの情報が入っており、これをAIが判断して走行するそうです。
車内にはカメラもいくつかついておりこれで人や車や赤信号などを判断しています。
今回はフェーズ2での実証実験
自動運転の実証実験にはいくつかの4段階のフェーズに別れているようです。
人の手を借りず全てAIによる運行はフェーズ4のようで、現時点ではそこまで完成していないため一部オペレーターによる操作が必要なフェーズ2の段階です。
現状では交差点での加速等がまだ完全ではないため、そういったところを一部操作している段階です。
操作はまるでゲーム
操作に関してですが、ゲーム機のようなコントローラーで行っています。
操作するにあたって特別な免許が必要なのかと思いきや、今回の車両を動かす中型免許があればいいようです。
将来的には無人となり遠隔監視システムで運用ができるようになるので、操作器具もなくなっていくのでしょう。
電気自動車で地球にやさしい
車両は地球にやさしいEV車です。
そのため音も静かで快適な運行となっています。
窓も従来のバスよりも大きめとなっているため、周りの景色も綺麗に見えて観光循環バスに使えそうな感じですね。
今回のルートは、比較的交通量が少なく駅と観光地を結ぶのでうってつけということで選ばれたようです。
実証実験は10月15日までですが、冬の実証事件も苫小牧市で計画案が出ているようなので第二弾があるかもしれませんね。
自動運転バスに乗車して海鮮丼を食べに行こう
終点の「ぷらっと港市場」ですが、苫小牧市の卸売市場近くにある観光客向けの施設です。
北海道の観光客向け市場というと函館朝市、札幌二条市場、釧路和商市場といった、ぼったくり価格で提供してくるところが多いですが、ここは安くて苫小牧近郊の道民に人気が高い所となっています。
最近では小樽よりも苫小牧という人も増えてきて、人気店は大行列ができるようになりました。
次世代の乗り物として注目を集めている自動運転バスに乗車して、苫小牧の安くて美味しい海鮮丼を食べに行きましょう。
■自動運転バス
1日5便運行(9月20日から10月15日まで[予定])
※乗車定員11人まで(満員の場合は乗車できません)
苫小牧駅発 | 10:00 | 11:00 | 12:00 | 14:00 | 15:00 |
ぷらっと発 | 10:38 | 11:38 | 12:38 | 14:38 | 15:38 |
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話