北海道新幹線が開業する少し前の2014年に木古内から江差までを結んでいたJR江差線が廃線となりました。
函館まで直通していましたが、バスの方が安くて早くて中心部や病院に乗り換えなしで行けるということで江差町に住む人もほとんどいなかった路線です。
途中の吉堀から宮越までの区間は山間部で特に人口も少なく、とんでもない山奥を列車は走っていました。
そんな山間部区間にひっそりと咲いているのが「まんまる桜」。
旧江差線の線路沿いにまんまると花をつけ、とても目立つ一本桜です。
地域住民の手によって整備
上ノ国町の山間の集落“湯ノ岱(ゆのたい)”地区にある「まんまる桜」。
湯ノ岱地区の住民には古くから親しまれていた桜スポットでしたので、この桜スポットを木古内町の新名所にするべく階段の設置や草刈りなどが行い周辺を整備しました。
まんまる桜の前には4台分置ける駐車場も用意されているので車のアクセスも容易になっています。
路線バスの場合も、この辺りはフリー乗降制を実施しているのでバス停以外でも自由に乗り降りすることができるため「まんまる桜」の目の前で降りることもできますよ。
上ノ国町の新桜スポットに
上ノ国町の新桜スポットとなった「まんまる桜」ですが、函館から遠いこともありその知名度はまだまだ低く富良野市の「上御料の一本桜」や室蘭市の「崎守町の一本桜」のように大勢のカメラマンが待ち構えていないため静かに桜を堪能できるスポットとなっています。
線路に沿って咲いている「まんまる桜」。
江差線が走っていた頃は、話題にならなかったのですがここに列車が走っている光景も絵になったのでしょうね。
丸く美しく咲き誇る“まんまる桜”
誰かが剪定したわけでもないのに綺麗に丸く咲き誇る「まんまる桜」。
まんまるの名にふさわしく、ここまで綺麗に丸く咲く桜も珍しいかもしれませんね。
山に囲まれた旧江差線の線路沿いにポツンと咲く桜は、快晴の日にはとても見事な景色を見ることができますよ。
近くにある湯ノ岱温泉は、北海道では珍しい天然の炭酸泉で、350円という低価格ながら極上のかけ流し温泉を楽しむことができるので桜見学と合わせて訪れたいところです。
上から見下ろすスポットもある
まんまる桜の近くにちょっとした高台もあるので上から見下ろすように見ることもできます。
5月頃になれば新緑も生えて、緑の山中にぽつんとピンクの桜が咲く光景はなかなかいい感じです。
これは列車も走っていればさらにいい感じだったともいます。
高台に上がる際の注意点があります。
まんまる桜周辺は整備されていますが、高台の方は特に整備はされていないため自己責任で登ることとなります。
上へと向かう道は途中ぬかるみが多く気を付けて歩かないと泥にはまってしまうので注意が必要ですよ。
■まんまる桜
【住所】北海道檜山郡上ノ国町湯ノ岱
【アクセス】木古内駅から函館バス江差行きに乗車。フリー乗降制なので「まんまる桜」の前で下車できます(1日6本)
【見頃】5月上旬
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話