北海道を代表する大御所演歌歌手の北島三郎さん。
彼の出身地が、函館市内から西へ50kmほど向かったところにある知内町です。
そんな知内町には、登別温泉や湯の川温泉よりも開湯が古い北海道最古の温泉があるのはあまり知られていません。
青函トンネルの北海道側の入口からほど近い場所にある知内温泉は、山間に1軒だけ宿がある秘湯の温泉です。
異なる2つの泉質
知内温泉は日帰り入浴が7時からと朝早くから営業しています。
近くに“道の駅しりうち”があるので車中泊をした後の朝風呂にも使うことができますね。
知内温泉には2つの浴室があり上の湯と下の湯でそれぞれ違う泉質が楽しめます。
函館近郊は温泉の入浴料が非常に安いというのが特徴的で、ここ知内温泉も源泉かけがなしの2種類の泉質が楽しめて460円というリーズナブルな価格なのがうれしいです。
美肌効果抜群の上の湯
460円で二つの温泉が楽しめる知内温泉。
まずは坂の上に源泉がある上の湯。
みょうばん泉と塩泉が強く肌にとても良いお湯なので美肌効果抜群のお湯です。
床を見ると浴槽からお湯があふれ続けて、温泉成分が埋積して千枚田のような光景が広がる光景はまさに源泉かけ流しで温泉濃度が濃い証拠ですね。
源泉温度が60℃と非常に高いですが、温泉施設までの距離が少しあるためちょうどいい具合の温度に冷まされて気持ちがよいです。
ただ気温が高い夏場に行くと冷まされにくいのでやや熱くなります。
湯冷めしにくい下の湯
上の湯とはまた異なる泉質が楽しめる下の湯。
こちらは鉄分の濃い温泉で湯冷めしにくいお湯が楽しめます。
上の湯よりも建物に近い場所に源泉が沸いているためこちらはほぼ源泉に近い温度のお湯が楽しめます。
そのため通年で43℃以上熱めのお湯となっています。
下の湯の方が昔からあるようなレトロな風貌で秘湯に来たという感じがありますね。
混浴の露天風呂
最後に紹介するのは露天風呂。
こちらのお湯は先ほどの下の湯のものを使用しています。
上の湯も下の湯も露天風呂がなく内湯のみなので、露天風呂へ入りたいときは別の場所へ入ることとなります。
ただしこの露天風呂混浴なうえに脱衣所もかなり簡素な作りとなっているので、道東によくある野湯みたいな感じです。
水着やタオル巻きが禁止されているので女性にはややハードルが高いかもしれませんね。
800年の歴史を誇る北海道最古の知内温泉。
異なる2つの泉質をじっくりと堪能したい方は日帰り入浴でなく、ぜひ宿泊してのんびりと堪能したいところです。
宿泊の場合は1泊2食付きで12,000円からです。
■知内温泉ユートピア和楽園
【住所】北海道上磯郡知内町湯ノ里284
【アクセス】木古内駅から函館バス松前出張所行きに乗車し湯の里温泉入口で下車徒歩15分(1日10本)
【日帰り入浴】7:00~21:00
【入浴料】460円
【宿泊】1泊2食付きで12,000円~
【定休日】無休
この記事を書いた人:コイチ