北海道北東部に位置する網走市。
冬には海岸に流氷が漂着し、観光客で賑わいますが、全国的にはやはり網走刑務所で有名でしょう。
この記事では、そんな網走市にある「博物館網走監獄」についてご紹介します。
博物館網走監獄の概要
博物館網走監獄は、「北海道開拓と監獄受刑者」をテーマとした歴史博物館です。
旧網走刑務所の建造物を利用して建てられています。
・住所:〒099-2421 北海道網走市字呼人1-1
・アクセス:JR網走駅から車で約7分、バスで約10分
・入館料:大人1,080円、大学・高校生750円、小中学生540円
・営業時間:8:30-18:00(5月-9月)、9:00-17:00(10月-4月)
北海道の開拓の歴史と網走刑務所との関係
明治時代、北海道では北方より迫りくるロシアの脅威に対抗するために、政府の「富国強兵」のスローガンのもと開拓が進められました。
そんな開拓のための人員として、北海道全域の刑務所より刑の重い囚人が集められたのが網走刑務所のはじまりでした。
網走監獄では、そんな北海道の開拓に貢献した網走刑務所の歴史について深く学ぶことができます。
リアルな人形で開拓当時の様子に思いを馳せる
敷地内には、当時の様子を再現したリアルな人形が置かれています。
たとえばこれは、開拓を進めるために野外に作られた簡易な宿泊所。
枕代わりに置かれた丸太を叩くことで、囚人を一斉に起こしていたそうです。
旧網走刑務所を移設した舎房・中央見張所
一番の目玉は、旧網走刑務所の建造物を移設して造られた舎房・中央見張所。
長い廊下の左右に数多くの独居房が設置されています。
独居房の入り口は斜め格子になっていて、看守側から中を見ることはできますが、中からは外の様子を伺いにくいという工夫が凝らされています。
独居房の中の様子です。
刑務所で提供されている食事が体験できる!
入り口の門向かって左側にある建物では、現在網走刑務所で提供されている監獄食を実食できます。
見学後の腹ごしらえにぜひどうぞ!
この記事を書いた人:マリ