姥神大神宮渡御祭は江差町で毎年8月9日~11日に開催される、道内で最も古くから行われているお祭です。
かつてはニシン漁で栄えていた江差町も、現在8000人と少なくなってしまいましたが、この時期は多くの人が集まり町は活気で溢れています。
370年余りの歴史を持つまつりは北海道遺産にも指定されています。
10日は下町巡行、11日は上町巡行と2日間で江差市街地を13台の山車が練り歩きます。
昼間と夜と4回山車巡行を楽しむことができます。
昼と夜の間に休憩時間が有り山車が集まって休憩しています。
3日間開催されるお祭ですが今回は最終日の夜の山車走行のみの紹介となります。
19時過ぎに山車がスタートします。
11日夜は江差の市街地を巡回していきます。
古い町なのであまり広くない市街地を大きな山車が迫って来るため迫力があります。
13台の山車が次から次と江差市街地へ入ってきます。
市街地を練り歩きながら中心街の新地町を目指していきます。
山車走行は行く先々の家などに挨拶に周りご馳走や酒を振舞うようです。
場所によっては一般のお祭り見学者にも振る舞いが置いてある所もあります。
メロンやスイカなどもあり結構豪華です。
そのため普通に歩けば20分位で着いてしまう距離ですが、2時間以上かけてゆっくりと市街地を練り歩いています。
そのため裏道を通って先回りすることもできるので、市街地のいろいろなところで山車を見ることができます。
夜遅くまで開催する祭りのため江差泊まりがほぼ必須になるので、観光客は意外と少なく身動きはしやすいです。
様々な装飾が施されている山車は見ていて飽きません。
山車の上には武者人形、能楽人形、文楽人形、歌舞伎人形などが飾られています。
それぞれに意味を持ちメイン会場で配っているパンフレットに詳しく解説が載っています。
370年以上の歴史を持つだけあり立派なものが多いです。
時期が合わず祭りを見られない人は、江差山車会館で祭りの雰囲気だけは味わえます。
毎年8月11日は山の日で祝日になったため、以前よりは行きやすくなったかもしれません。
最終日のクライマックスは全13台の山車がずらりと並び、たくさんの人で埋め尽くされます。
街頭放送でそれぞれの山車の紹介と、「2日間の巡行ご苦労様です」というアナウンスが流れ、沿道からは大きな歓声が沸きあがります。
お祭りは23時頃に終了しますが、このあと各地へ山車が戻っていくため、0時過ぎまで祭りの賑わいが続きます。
函館から2時間、札幌から5時間かかるため宿泊が必須ですが、江差町内には宿泊施設があまりなく祭りの時期は非常に高騰します。
安く済ませたい人は鴎島に無料のキャンプ場があります。
海にあるキャンプ場なので天気がいい時は波の音と潮風が心地いところです。
■姥神大神宮渡御祭(うばがみだいじんぐうとぎょさい)
【開催時期】8月9~11日
【アクセス】JR函館駅から函館バス江差行きに乗車、新地町で下車。(1日5本)
この記事を書いた人:コイチ