旭川空港をめざし、市内西神楽から東神楽町を目指すと、前方に広がるのは大雪山系の山々です。
天気によって見せてくれる表情を変える景色は、地元旭川市に住んでいても見飽きないほどの美しさです。
その山々をさらに近くで一望できる場所が、「就実の丘」。
旭川空港の裏手の農道をまっすぐに進むと、美しいコントラストの広がる畑が広がります。
カーブを超えた先には、アップダウンのある直線道路の向こうに山々のシルエットが見えてきました。
坂をゆっくり上っていくと、急に視界が広がります。
360度のパノラマは息をのむ美しさ。
初めて訪れた時はしばらく見とれてしまいました。
「就実の丘」と看板があり、連なる山々の名前が記されています。
周りはすべて畑。季節によって、時間によって、お天気に寄って、見えてくる景色の色はさまざま。
何度行っても同じ景色はありません。
だから何度も行きたくなるのですね。
写真が好きな方の間では有名な撮影スポットなので、立派なカメラを構えたり、三脚を立てて自分のタイミングをはかっている方もぽつぽつといらっしゃいます。
空港が近いので、飛行機が着陸する時間を見計らって、訪れる方もいるようです。
わたしは夜明け前の暗いうちに車を走らせ、お日様が出てくる瞬間が好きなのですが、日の出前にお日様が山の裏手に昇ってくると、光が反射してとても厳かな雰囲気に。
やさしく柔らかながら力強い日の光は、一日のスタートに元気をくれるので、朝いちばんの就実の丘はとてもオススメです。
左側から、愛別岳・安足間岳・北鎮岳、そして北海道最高峰、2291メートルの旭岳。
そして化雲岳・忠別岳・トムラウシ岳、夏も冬もハート形が浮かび上がるオプタテシケ山。美瑛富士・美瑛岳。噴煙を上げる十勝岳。富良野岳と続きます。
冬は農道のため除雪が入らず閉鎖されてしまうので、春から雪が積もるまでの期間限定。
これだけの山々を市内近隣から一度に見られる場所はなかなかありません。
静寂で澄んだ空気を感じられる就実の丘は、誰にも教えたくない大切な宝物のような場所になるはず。
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人:mami_s