旭川市の冬のイベントといえば「旭川 冬まつり」ですが、同時期に開催されている冬のイベントがあるのをご存知でしょうか。
知る人ぞ知る「あさひかわ 雪あかり」という手作りイベントがあるのです。
当初は冬まつり会場でスタートしていたこのイベント、障害があってもなくても誰でもが一緒に雪の中で楽しみたい!と「大雪バリアフリーツアーセンター」が企画・主催しています。
冬まつり会場では、雪の中は車いすを操作することはできません。
どんな工夫が必要なのか考えられ、メインの大雪像にも車いすで上がって眺められるようにスペースづくりをすすめてきました。
「あさひかわ 雪あかり」は、より市民に身近に誰でもが旭川の冬のアクティビティを、楽しめるイベントとして多くの人に親しまれています。
会場はすべて手作り。市民ボランティアを募り、ひとつひとつ、アイスキャンドルと、雪のキャンドルを作っていきます。
子供も大人も、障害がある人もない人も、一緒に作り上げていくこのようなイベントはなかなかないのではないでしょうか。
私も子供と一緒に参加してみました。
朝から夕方まで何日かかけて準備をしていきます。
温かいスキーウエアーや手袋の装備をして、いざ会場のcocodeへ!
塩化ビニール製の筒へ雪をどんどん詰め込みます。
詰め込んだら上から押し付けて雪を凝縮。
そぉっと筒を抜き取ると雪柱が完成。
周りを見渡すと次々と出来上がり、もう素敵な眺めです。
風船に水を入れてつるして、何日か置くとできるアイスキャンドルもたくさんできてきました。
真ん中が凍らないよう様子を見ながら完成させたら、風船を割って水を抜きます。
中にキャンドルを入れたらアイスキャンドルの完成ですが、キャンドルを入れなくても日中はお日様が当たってキラキラ光ってとっても美しいんです。
美しく光が漏れるように計算された、雪のレリーフも完成したら、いよいよ雪の筒にキャンドルを入れるためのくぼみを作っていきます。
完成した雪あかりは、点灯式の日を迎えます。
ボランティアでお手伝いした人や、毎年楽しみにしている人が、ぞくぞくと集り、それぞれ思い思いの雪柱へ点火していきます。私も美しい風景に寒さを忘れて思わずカメラのシャッターを何度も切ってしまいました。
2月の夜の旭川はマイナス10度超える極寒ですが、そんなことを忘れさせてくれる温かいたくさんのキャンドルの灯。ロマンチックな時間がゆっくりと流れていきますね。
cocode会場の他に、旭山動物園でも同じ時期に雪あかりが開催されています。冬の夜の動物園の開催時期と同じなので、雪あかりに照らされた動物たちが見られるとても貴重な日となり、人気のスポットです。
冬まつりだけじゃない、旭川の冬のイベント。ぜひ心も体も暖まりに、大切な人と、ご家族で、「あさひかわ 雪あかり」へ行ってみませんか。
この記事を書いた人:mami_s