北海道帯広市にある帯広駅。お土産品の物販店や地元の美味しい飲食店が入っていたり、敷地内に水場やバスターミナルがあったりと、たいへん賑わう場所なのですが、そこに巨大な3本の手があります。
薄い鉄板を折り曲げて作られたような見た目をしており、色合いや柄も中々サイケデリック。
デザインや大きさも相まって思わず目を向けてしまうような、この謎のオブジェ。
旅行者の方などは、一体なんのオブジェなのだろう、と不思議に思われるかも知れません。
これは、帯広で開催された「十勝国際現代アート展」を記念して作られたもの。
手3本で全体像として樹(自然)を、手その物は文明・文化を表しており、指の形はそれぞれ指文字で「お」「ひ」「ろ」になるそう。
指文字では、指の形をそのままにして横にスライドさせると濁音になるので、二番目の「ひ」が「び」の役割も担っており、地面から生えたこの手達は「おびひろ」を表現しているのです。
上記の内容はオブジェの側にある表示版に書かれているのですが、劣化していて読みづらいためか、そもそも皆さん読まれないためか、地元の人でも手が何を表現しているのかを知っている人は少ないようです。
他にも「森を拓き街を開き空を拡く」や「穹(そら)を擴(ひら)く」というテーマが表示版に書いてあり、とても前向きな意味合いなのですが、いかんせん何も知らずに見ると、少しぎょっとしてしまう大変インパクトのあるデザインです。
この記事を書いた人 : 緑茶
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