大雪山系など北海道の山は本州ほど標高がないけど、珍しい高山植物が沢山見られることで人気があります。
大雪山系の高山植物の見頃は7月上旬から中旬にかけてですが、えりも岬に近いアポイ岳は5月上旬から始まります。
標高810mと低山ながら独特の地質状況によって色々な花が咲く不思議な所です。
上級者向けの山ばかりの日高山脈の中で、唯一歩道が整備されていて登りやすいのがアポイ岳。
お花好きな人にはたまらないアポイ岳を紹介します。
登るのは簡単だけどアクセスが非常に遠い
アポイ岳のある様似町までは、札幌から200km、旭川から280km、苫小牧から140km、帯広から130kmとどこの町からも遠く非常に行きにくいところにあります。
行くまでに非常に苦労しますが、登山するのは非常に簡単な山であっという間に森林限界を抜けて見晴らしがよくなります。
森林限界を超えた5合目より先、見晴らしもよく高山植物が増えていきます。
5合目から先が高山植物の宝庫
アポイ岳は、山全体がかんらん岩という岩でできていて、森林ができにくい珍しい山です。
そのため810mという低山ながら、高山植物が80種類も咲く花の山になっています。
私はまだ見たことないのですが、アポイ岳にはアポイ岳にしか自生していないヒダカソウというとても珍しい花が咲くので有名です。
ヒダカソウは盗掘で数が激減してしまい、咲いている数も非常に少なくなってしまいました。
花期も非常に短く5月上旬に行かないと見られないようです。
ヒダカソウ以外にもたくさんある固有種
ヒダカソウは激レアでめったに見られませんが、アポイ岳にはアポイ岳固有の高山植物がいくつかあります。
五合目から先のガレ場を注目してみると、可憐な花たちに出会えますよ。
ヒダカソウ以外の今咲いている花は、麓のビジターセンターに掲載されているので、登る前に確認しておくとよいでしょう。
写真の花はアポイクワガタという花で、割と咲いているので見つけやすいと思います。
景色は九合目あたりが綺麗
アポイ岳五合目から先森林限界となりますが、なぜか山頂周辺だけ樹木に覆われています。
そのため山頂は全く景色が見えません。
北海道百名山ハンターでもない限りは、特に行く必要はないと思います。
山頂に登る少し手前であたりが見渡せるところがあるので、眺めはここから楽しみましょう。
晴れていたら遠くに襟裳岬も見えますよ。
雪が少ない雪解けの早い日高地方海岸線の山なので、山開きが非常に早く4月下旬から登ることができます。
ヒダカソウの花期は短いですが、5~9月まで何かしらの花が楽しめるので気軽に高山植物が見たい人にお勧めですよ。
■アポイ岳
【住所】北海道様似郡様似町平宇
【登頂時間】アポイ山荘登山口から山頂まで2時間30分~3時間程度
【アクセス】JR様似駅からJR北海道バス広尾行きに乗車し、アポイ山荘で下車
【登山適期】5~10月
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話