北海道で蕎麦の産地というと幌加内町や新得町が有名ですが、札幌と旭川の間にある空知地方も隠れた蕎麦の産地で、蕎麦の名店という所が多く存在します。
1984年とかなり古いですが、倉本聰監督によるテレビドラマ『昨日、悲別で』のロケ地となった上砂川町。
かつては三井砂川炭鉱がありとても賑わっていた町でしたが、現在は炭鉱が閉鎖され北海道内でもかなり人口が少ないマニアックな自治体となっています。
そんな上砂川町に知られざる蕎麦の名店があります。
本業は建設業
そのお店は「手打ちそば処勝寿庵(しょうじゅあん)」。
上砂川町内へと向かう道道115号線沿いにありますが、道路沿いにお店の看板がなく営業しているときは蕎麦と書かれた幟だけが目印という何ともわかりにくいお店です。
実は本業は高橋工務店という建設業がメインで、お店も会社の敷地内にひっそりとあるため知る人ぞ知る名店といった感じです。
本業ではないため営業はお昼だけかつ社長が出張の際は臨時休業となるためご注意ください。
メニューはかけ、もり、おろしの3種類で、これに海老天や豚丼がセットとなったものがあります。
のど越し抜群の蕎麦
高橋工務店の社長の趣味が高じ、当初は従業員にのみ配っていたようですが、なかなか好評だったということからお店を開いたようです。
素人の趣味レベルと思われがちですが、のど越しが非常によく細く非常に美しく、蕎麦の香りもとても良いため素人レベルではなくちゃんとそば打ちのプロの味わいが楽しめます。
本格的な蕎麦ながらそばの量が普通の蕎麦屋の大盛くらいあるため結構ボリュームありますよ。
豚丼もおススメ
蕎麦のお供で食べたいのが豚丼。
おまけのような存在ですが、これが侮れず柔らかくて大き目の豚肉がたっぷり。
帯広で食べるよりも美味しいという人もいるくらいの人気メニューです。
元々はセットメニューしかなかったですが、あまりに好評の為単品メニューも誕生し、テイクアウトもできるようになりました。
海老天も大きい
海老天のセットは豚丼よりも高いですが、大きめのプリプリな海老が2本。
海老が好きな人ならばきっと満足いく出来かと思われます。
ただし海老の仕入れ量がそれほど多くないのか結構品切れていることが多いので、あればラッキーそんなメニューだったりします。
空知管内で蕎麦というとお隣奈井江町にあるミシュランガイドに掲載した某店舗が有名ですが、蕎麦の香り、量、値段共に勝寿庵の方が圧倒的に良いです。
マニアックな場所にあるため知名度がそこまで高くないので奈井江町のお店ほど行列しておらず、比較的スムースに入ることができます。
空知管内で美味しい蕎麦を食べたい人は勝寿庵お勧めですよ
■手打ちそば処勝寿庵(しょうじゅあん)
【住所】北海道空知郡上砂川町下鶉南1条3-3-4
【アクセス】JR砂川駅から北海道中央バス歌志内線に乗車し、下鶉2丁目で下車
【営業時間】11:00~14:00(そばが無くなり次第終了)
【定休日】月曜日・火曜日
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話