ミシュランに掲載されたこともある小樽を代表とする蕎麦屋のひとつ「藪半(やぶはん)」
道内外から多くの観光客が集まり、連日賑わっています。
風情漂う和風の建物
お店はJR小樽駅から徒歩5分ほどの路地裏にあります。
玄関前のしだれ柳や石畳、重厚な建物。
この建物は江戸時代から明治時代にかけ、北前船で廻船業を営んでいた豪商・金澤友次郎が小樽に建てた「五楽園」という別邸を解体し、店の一部として利用したものです。
店内
店に入ると心落ち着く和風の空間が広がります。
手前はテーブル席です。
座敷席は日本家屋を連想させ、特に目を引くのは板の間の「囲炉裏」です。
さらに立派な扉をくぐり蔵作りの間へ。
蔵の座敷に入ると、そこには壁一面せいろの飾り物があります。
座る位置によっても、様々な表情を見ることができますね。
お品書き
お品書きは昔懐かしい美しさがあり、料理の写真がないにも関わらず何故かどの品もそそられます。
蕎麦だけではなく1品料理やお酒の種類も豊富です。
藪半(やぶはん)の歴史や、蕎麦を食べる作法など読み物としても楽しめ、料理を待つ時間に熟読してしまいそう!
こだわりの蕎麦
蕎麦粉は北海道産ソバ粉使用の「地物蕎麦」と、国産と海外産のソバ粉をブレンドした「並粉蕎麦」の2種類から選べます。
蕎麦粉は小樽から近い蘭越町産や、道央空知の北竜町産を使用。
道産の素材を使って手打ちした蕎麦と、つゆとの相性は抜群!
豊富なメニュー
蕎麦本来の味を楽しむのなら、シンプルな「せいろ」
こだわりの麺と自家製のつゆに、薬味とワサビ、一味唐辛子。
蕎麦の味を堪能するため、1口目はなにもつけずに味わって頂きたいです。
「なめこおろし」
厳選された小粒のナメコと大根おろしの絶妙な組み合わせ
「天ざる」
天ぷらは海老・ホタテ・きす・パーナ貝・ししとう・ナス。
大きめの衣が天つゆをよく吸い程よいサクサク感!
「カレー丼」
一般的にカレー蕎麦のカレーというと小麦粉ベースですが、藪半(やぶはん)は片栗粉ベース。
そのため粉くささがなく、とろりとした優しい口当たり、通称「やみつき丼」
「鍋焼きうどん」
これからの時期に嬉しいですね、つゆは長ネギの風味がよく効いています。
お土産用に
蕎麦粉に黒胡麻を練り込み、ごま油で揚げ、軽く塩をふった「そば棒」
打ち立ての生そばを大豆油で唐揚げし、軽く塩を振ったシンプルなお菓子「あげだし」
お土産に喜ばれます。
キビキビと、それでいて柔らかな笑顔で接客される女将さん。
まさに「粋」という言葉がピッタリな蕎麦屋です。
【お店情報】
蕎麦屋 藪半(やぶはん)
住所: 北海道小樽市稲穂2丁目19-14(静屋通り)
TEL: 0134-33-1212
営業時間: 11時~16時 17時~20時30分
定休日: 火曜日 1月1日~3日
駐車場: 9台あり
※コロナウィルスの影響により、定休日や営業時間が変わる可能性があります。事前にご確認お願いします。
この記事を書いた人: ezo-tabi