芦別岳は富良野市、芦別市、南富良野町にまたがる標高1726mの山で、日本二百名山に指定されています。
夏の山も魅力的なのですが、今回紹介するのは山頂の雪解けをした時にのみ見られるツクモグサの紹介です。
芦別岳以外でも咲くのですがどこも厳しいところだらけで、ここが一番見に行きやすいところです。
(とは言っても難易度はかなり高いです)
北海道のマッターホルン
ツクモグサが見頃なのは6月上旬から中旬にかけてです。
行程の8割以上は雪がないため歩きやすくそれほどきつい場所はありません。
新道コースと旧道コースがあり、距離が短いのは新道コースです。
新道コースからは鋭い凸凹が見え、雪渓がXに見えるXルンゼもこの時期ならではの光景です。
田んぼのパッチワーク
コースの7割以上進んだ半面山からは、富良野平野のパッチワークのような景色が楽しめます。
旭岳から富良野岳まで表大雪の山々が端から端まで見ることができます。
ここまでは普通の山ですが、ここから先は雪渓も出てきて大変になってきます。
アイゼンとストック必須な急斜面
雲峰山から芦別岳山頂まで、あと数百メートルがきつい急斜面の雪渓が待っています。
夏場は登山道がありますが、この時期は雪に埋もれているので急斜面を登って行きます。
行きはまだいいのですが帰りは滑落しないように注意が必要です。
崖なので滑ってしまったら確実に死んでしまいます。
日本二百名山にも認定!標高1726mの芦別岳
雪のない時期の標準タイムは4時間20分です。
早い人は2時間台で登れる人もいるようです。
通常は新道コース往復となりますが、体力のある人はこの先旧道コースを通って一周することができます。
旧道はコルが多いので新道よりも大変です。
絶滅危惧種の幻の花
ここまでひと株もなかったツクモグサですが、山頂にはたくさん咲いています。
雪解けすぐ、さらに晴れないと花が開かないため見るにはかなり運も必要ですが、繊細な花は登山家なら一度は生で見たい幻の花です。
■芦別岳
【アクセス】JR山部駅から登山口まで徒歩30分。その後新道コースで往復7~8時間です。
この記事を書いた人:コイチ