樽前ガローは苫小牧市の西側にある渓谷です。
新千歳空港からも近く美しい光景なのですが、場所がわかりにくく、たどり着いてもぱっと見だとかなりがっかりとしてしまう、ちょっと不親切な観光スポットです。
今回は樽前ガローに訪れてもがっかりしない見方をご紹介します。
カーナビなどで設定すると、行き着くことができるのはおそらく樽前ガロー橋のあたりだと思います。
特に案内もないため、詳しく知らない人はここから眺めた景色だと思い、がっかりして帰る人も多いようです。
ただしがっかりしない景色を見るためには少し頑張らないといけません。
樽前ガロー橋まで到着しましたら、川に沿って林道がありますので少し北上します。
すると川に降りられるロープがあるのでこれを下って行きます。
(滑るので運動靴で行くことをおすすめします)
すると緑が美しい渓谷の下に降りることができます。
緑が一番綺麗なのは6月から7月にかけてです。
今回は紅葉の時期に来たためやや緑が弱いですが、秋の樽前ガローは木々が色づくため紅葉が楽しめます。
やや寒いですが雪に覆われた冬も美しい光景を見ることができます。
小川から見上げる緑色のトンネルはとても幻想的でうっとりとします。
長靴でもある程度行くことができますが、やや深いところもあるので気をつけましょう。
秋や冬は水が冷たいため濡れると冷えますが、夏は水が気持ちいいので川の中を歩いて散策するのも楽しいものです。
樽前ガロー橋周辺が主な見所ですが、余力がありましたら2km上流にあるガロー橋や、展望広場まで足を延ばしてみましょう。
ガロー橋(樽前ガロー橋とは別です)付近は谷の幅が狭く流れも急なため、非常に迫力のある光景が楽しめます。
下に降りられる道があるのですが、笹に覆われちょっと大変なので、あまり無理をしないようにしましょう。
ガロー橋の近くに展望広場があります。
ただしあまり行く人がいないため鬱蒼とした森の中を300m位歩くので、熊鈴などがあると安心です。
やや草が生えていますが、道はわかりますので足元に注意しながら進んでいくと滝が見えてきます。
ここが樽前ガローの始まりで、2kmに渡って美しい渓谷が続いていきます。
案内が不十分のためわかりにくいですが、下へ降りることができればその美しさは後悔させません。
■樽前ガロー
【アクセス】苫小牧駅から道南バス駒沢大学または錦西営業所行きに乗車し、錦西営業所で樽前ハッピー号に乗り換え樽前ガローで下車です。
※錦西営業所までは多系統あるため本数が多いですが、樽前ハッピー号は予約が必要なデマンド運行のバスです(平日9本、土日祝日5本で一部予約がいらない便もあります)
この記事を書いた人:コイチ