かつて帯広から音更、士幌、上士幌を経て糠平まで運行していた国鉄士幌線ですが、過疎化と利用者減少のため、昭和62年に廃線となってしまいました。
30年以上前に廃止となった鉄路ですが、今もなお美しいコンクリートアーチ橋が人々を魅了し、糠平温泉復活の立役者となっています。
帯広方面からの場合、電力発電所がある黒石平から先にアーチ橋が現れます。
国道から見えるところは看板や駐車スペースもあるので、わかりやすくなっています。
大雪グランドホテルが廃業になってから、どんどん斜陽化していき、一時期はほとんど人も来ない忘れ去られた温泉地でしたが、NHKで士幌線のアーチ橋の特集をしてから見事に復活をした奇跡の温泉街です。
そんなアーチ橋が温泉街にもひとつ有り、散策路が用意されており、唯一簡単に近くまで近づくことができます。
秋は紅葉も美しいので訪れたいスポットです。
かつて糠平駅があった温泉街の外れには鉄道資料館があります。
入場料が100円かかりますが、アーチ橋を走っていた頃の士幌線の映像が見られる貴重な資料館です。
夏限定ですが士幌線の線路跡を使った観光トロッコもあります。
(2018年はトロッコの一部が壊れたため運行中止でしたが、2019年は営業再開予定になっています)。
温泉街から少し離れた三の沢地区でも、別の運営団体がやっているトロッコがあります。
どちらも廃線跡を利用したアクティビティです。
糠平温泉が復活の立役者となったタウシュベツ橋梁ですが、残念ながら紅葉が綺麗な10月は沈んでしまっているため、見ることができません。
ダム湖の水位によって見え隠れする幻の橋なのです。
見える時期は1~5月頃です。
真冬の凍った糠平湖をスノーシューやクロスカントリースキーで横断して見に行くツアーは大人気です。
十勝は冬でも天気がいい日が多いため、晴れた日は東大雪の山々と美しいアーチ橋を見ることができます。
アーチ橋は全部で14個あります。
一部国道から離れたところや、上にありわかりづらいところもありますが、ひがし大雪自然館でアーチ橋について教えてもらえるので、立ち寄ると良いと思います。
無料の施設ですが、東大雪の自然が学べる展示がたくさんあり見ごたえもあります。
美しいコンクリートアーチ橋と紅葉を見に、ぬかびら源泉郷を訪れてみませんか?
■ぬかびら源泉郷
【住所】北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷
【アクセス】JR帯広駅から十勝バス「ぬかびら源泉郷」行きに乗車し、「ぬかびら源泉郷」で下車です。(1日4本)
※アーチ橋は黒石平からぬかびら源泉郷にかけて車窓から見ることができます。
黒石平で下車して温泉街まで6km歩いて散策するのも良いです。
【紅葉の見頃】10月中旬
この記事を書いた人:コイチ