島の玄関口であるフェリーターミナルから海岸線と、森を抜け市街地まで戻る約5kmのお手軽なコースです。
奥尻島のシンボル鍋釣岩や樹齢200年を超える巨木にも合うことができます。
フェリーターミナルからも見える距離なので、鍋釣岩までは結構近いです。
そのためここまでは歩いていく人も多いです。
元々はもっともっと大きな岩体だったのですが、長い年月をかけて真ん中がぽっかりと穴が開いた珍しい岩です。
また沖縄のような青い海も美しく、鍋釣岩の近くで泳ぐこともできます。
ヤマト運輸の輸送センターを過ぎたあたりから登り坂になります。
このあたりまでは奥尻の集落なのでそれなりに民家があります。
高台に登るとうにまるモニュメント見えます。
夜のライトアップが綺麗なところですが、宿から遠いためレンタカーを借りていないと見に行くのは難しそうです。
ここからしばらく杉並木が続きます。
杉花粉がないと思われがちな北海道ですが、道南には結構多いです。
ちなみに最北の杉は道央の月形町にあります。
木と同化しているので探すのはちょっと難しいですが、フットパスに記載がある謎の電柱です。
電線も切れているので役目は終わっていますが、かつてこの先に集落もなかったため、何のためにこの電柱があったのか奥尻町観光協会でも理由はわからないようです。
謎の電柱を通り過ぎると推定樹齢200年以上のブナの巨木があります。
森の中ですが波の音が聞こえてくるという珍しいところです。
また海岸の近くにブナ林があるのも珍しいそうです。
鍋釣岩のちょっと手前あたりに出てきます。
奥尻の飲み屋街「親不孝通り」を歩いて港へ戻ります。
離島ですが結構飲み屋が多く、ベスト電器やセイコーマートもここにあります。
推定樹齢250年の庚申の杉です。
民家の庭の奥にあるので気づかず通過してしまいそうですが、澳津神社の御神木になっています。
ここから三十三観音を経て澳津神社へ行く山道がありましたが、木が生い茂っていてとても歩けそうにありませんでした。
奥尻島というと北海道南西沖地震の津波で被災した島として本州でも有名です。
報道では南部の青苗地区が報道されていましたが、フェリーターミナルのある奥尻地区も被害を受けました。
かつてここにホテルがありましたが、観音山の斜面が崩れ多くの人が犠牲になってしまいました。
その碑がフェリーターミナル近くにあります。
北海道南西沖地震について詳しく知りたい方は、青苗地区にある奥尻島津波館へ行くことをおすすめします。
島の定期観光タクシーの午後コースまで時間があるので、2時間ほどのお手軽フットパスで奥尻島を散策してみてはいかがでしょうか。
■奥尻フットパス「奥尻の森と街コース」
【アクセス】奥尻フェリーターミナルを起点に1周5kmのコースです。
ヤマト運輸の配送センターから杉林までが上り坂ですが、きつい所はありません。
この記事を書いた人:コイチ