然別湖は、約3万年前の噴火で川が堰き止められて出来た“堰止湖”で周囲約13kmと比較的大きな湖です。
大雪山国立公園には、糠平湖、忠別湖、大雪湖といくつか湖がありますが、いずれもダム湖なので、然別湖は唯一の自然湖です。
風がなく波打っていないときは、湖面に映る山並みの姿から別名“くちびる湖”とも呼ばれています。
そんな大雪山国立公園唯一の自然湖「然別湖」では豊富なアクティビティがあります。
然別湖湖畔にあるネイチャーセンター
鹿追町内にいくつかネイチャーツアーはありますが、然別湖湖畔に宿泊した場合は然別湖湖畔にある然別湖ネイチャーセンターが便利です。
カヌー、シーカヤック、エアトリップ、スターウォッチングなど色々なツアーを行っており比較的良心的な価格なので参加もしやすいです。
今回はシーカヤック体験に参加してみました。
初心者でも安心
シーカヤックほとんどの方がやったことがないと思います。
転覆せずちゃんと漕ぐことができるのか不安になるかと思いますが、ちゃんとレクチャーがあり同行ガイドがついてくるので安心です。
カヌーよりも安定感しており風や波にも強いので、より遠くの景色を楽しむことができます。
またカヌーよりも支点が低いため、お尻の位置はほぼ水面と同じ。
水鳥のような視点で然別湖を眺めることができます。
ゆったり2時間ツーリング
シーカヤック体験はカヌーよりもツーリング時間が長いためより然別湖を堪能することができます。
然別湖で話題の湖底線路も水面の上から見られるのはシーカヤックならではです。
今回は湖上のみのツアーですが、然別湖を横断して北海道三大秘湖の一つ“東雲湖”まで行くツアーもあります。こちらはカヌー+400mの登山とややハードな行程になっています。
透明度の高い湖
然別湖は透明度19.5度と非常に水の綺麗な湖です。
最深部は100mを超す湖で湖畔からえぐれている形状のため、岸から少し離れると底は見えなくなってしまいます。
そんな美しい然別湖は天気が良い時に撮影するとまるで宙に浮いているようなフォトジェニック的スポットだったのですが、この日は曇っていたため宙に浮いているように撮影できませんでした。
生きている化石“ナキウサギ”
然別湖では生きた化石ともいわれている“ナキウサギ”が生息しています。
然別湖周辺では駒止湖と東雲湖周辺が比較的気軽に訪れられるナキウサギスポットですが、駒止湖は人が来すぎてしまい以前よりもナキウサギの出没が減ってしまったそうです。
然別湖のナキウサギ生息スポットは陸上から行くことができないため、認知度が低く出没率はかなり高いようです。
ただナキウサギかなり小さく、岩と同化しているので見たことない人が一発で見つけるのは結構難しいです。(写真の真ん中あたりにいます)
そんな時頼りになるのが同行ガイド。
常にナキウサギを見ているので発見時は瞬時に見つけて教えてくれますよ。
警戒心の強いナキウサギですが…
ナキウサギは非常に警戒心が強く、大雪山系の登山道などで出会ってもすぐに姿を隠してしまいます。
然別湖のナキウサギスポットは人間が上陸できないのがわかっているのか、このあたりのナキウサギは人間の姿を見ても興味津々で岩のあたりから見ていることが多いようです。
今回はシーカヤック体験でしたが、季節限定のプランやオーダーメイドプランなど然別湖でやってみたいことなど相談できるそうです。
自然豊かな然別湖、ただ湖畔を見るだけでなくアクティビティで普段と違った光景を堪能するのもお勧めですよ。
■然別湖ネイチャーセンター
【住所】北海道河東郡鹿追町北瓜幕然別湖湖畔
【アクセス】JR帯広駅から北海道拓殖バス「然別湖湖畔温泉」行きに乗車し、終点で下車(1日に4本)
【営業時間】9:00~17:00
【料金】シーカヤック体験7000円
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話