南暑寒別岳と暑寒別岳の中腹に当たる標高850mの地にある、東西4km南北2kmの日本屈折の高層湿原です。
湿原内には大小850もの池塘があり、雪解け時の水芭蕉、初夏のエゾカンゾウ、そして秋の草紅葉と登山シーズンに多くの登山者を楽しませてくれるところです。
そのため雨竜沼湿原は北海道の尾瀬ともいわれています。
雨竜沼湿原までは3.5kmの登山
雨竜沼湿原の入口でもある雨竜沼ゲートパークから雨竜沼湿原の入口までは3.5kmあります。
つり橋を二つ渡ったあたりから傾斜がきつくなり本格的な登山道となります。
高低差はそれほどないため登りがきつい場所はそれほど長くないので、焦らずに一歩ずつ慎重に進んでいきましょう。
湿原入口まで約2時間
3.5kmの登山道を2時間ほど進むと雨竜沼湿原の入口です。
木道が整備されており1周約4kmの遊歩道を散策することになります。
初夏はエゾカンゾウが咲き誇る湿原ですが、9月下旬から10月上旬に訪れると燃えるような草紅葉の湿原を楽しむことができます。
日経新聞のランキングに選ばれた
秋は空気が澄んでおり夏よりも青空がより青く見えます。
そのため湿原内にある多数の池塘も青空を落としたような美しい青色が堪能できます。
青の美しい池塘と燃えるような草紅葉が見られる雨竜沼湿原の風景は、日経新聞の「秋の到来を告げる景色」ランキングに選ばれました。
北海道内でこのランキングに選ばれたのは雨竜沼湿原と大雪山の2か所だけです。
標高850mの天空のトラッキング
一面燃えるような草紅葉の中を4kmある散策を歩きながら天空のトレッキングを楽しむことができます。
途中から一方通行となるため戻ることはできないのでご注意ください。
湿原内は平坦な道なのでアップダウンは一切なくとても歩きやすいです。
湿原が一望できる展望台へ
雨竜沼湿原では途中南暑寒別岳方面への分岐があります。
南暑寒別岳山頂までは3.7km、緩い登りが延々と続き2時間ほど歩かないといけませんが展望台まではわずか500m。
階段もあり整備されているので比較的行きやすい所です。
ここまで来たのならばもう少し頑張って展望台まで登ることをお勧めします。
展望台から眺める圧巻の光景
分岐点から15分ほどで到着できる展望台。
若干草木で隠れてしまう所もありますが、大小の池塘と草紅葉で埋め尽くされた秋の雨竜沼湿原はまさに圧巻の光景です。
本家尾瀬沼ほど知名度も高くないため密にならずゆったりと散策を楽しむことができます。
登山口から往復10km、5時間を超す登山となり初心者には若干きついかもしれませんが、絵画的な美しい光景が見られる秋の雨竜沼湿原はお勧めの紅葉スポットです。
■雨竜沼湿原
【住所】北海道雨竜郡雨竜町
【アクセス】JR滝川駅から空知中央バス雨竜経由深川市立病院行に乗車し、雨竜市街で下車(1時間に1本)
※雨竜市街地から雨竜沼ゲートパークまでは公共交通機関がないためタクシー利用となります(雨竜市街地からゲートパークまで26kmあります)
【協力金】500円
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話