プレスカフェはJR小樽駅から徒歩約15分、小樽運河の北部(通称北運河)にあります。
漁船やクルーザーが数多く停泊し、古い倉庫が建ち並び、昔ながらの小樽らしい風景が残っています。
「旧渋澤倉庫」とは
プレスカフェは「旧渋澤倉庫」を改装して再利用したカフェです。
「旧渋澤倉庫」とは北運河に面して建つ、築100年の小樽市指定歴史的建造物です。
東京に本社を置く物流企業「渋澤倉庫株式会社」が大正4年小樽に進出し、港に出入りする船の荷物を預かる倉庫として活躍していました。
創業者は渋澤栄一です。
渋澤栄一とは
明治から昭和にかけて日本主義経済の発展に貢献した方で、第一国立銀行(現在のみずほ銀行)や東京証券取引所の他、500以上の企業の設立や経営に携わりました。
その功績から2024年渋澤栄一の顔が1万円札に使われます。
店内
「渋澤倉庫」を改装しているため、重厚な石造りです。
店内に入ると石蔵の内部の木骨を上手く利用し、天井が高く広々としています。
ノスタルジックな雰囲気と欧米風が合わさる店内はBGMにジャズが流れ、窓際の席からは北海製罐が見えます。
北海製罐とは
食品用缶や飲料用缶といった金属容器と、ペットボトルなどプラスチック容器を製造している工場です。
大正10年代頃から昭和10年にかけ鉄筋コンクリート造で建てられ、小樽市指定歴史的建造物に指定されています。
クラシックカー好きのマスター
店内に入り1番存在感があるのはクラシックカーです。
マスターはこよなくクラシックカーを愛し、平成元年、札幌市月寒の住宅街でイギリス製のクラシックカーを扱うガレージ兼カフェを営業していました。
ファンや地元民に親しまれていましたが立ち退きにあい、惜しくも閉店しました。
それから縁あって平成18年小樽の旧渋澤倉庫に再オープンしました。
看板も札幌で使っていた愛着のあるものです。
今もイギリス製クラシックカーの車両販売と部品の供給、メンテナンスを行っています。
クラシックカー
店内にあるクラシックカーは「MGミジェット」といい、イギリスの自動車メーカーのもので、既に売約済みです!
次はアルファロメオが展示・販売されるとのことで、その時々でどのような車に出会えるか楽しみですね。
外にある丸みがあって可愛いクラシックカーは「バイデン・プラ・プリンセス」というベルギーにある自動車メーカーのもので、こちらは中古車で飾りとのことです。
おすすめの「北インド風チキンカリー」
プレスカフェの1番人気は、店内に香りが漂う「北インド風チキンカリー」です。
カレールーはスープカレーとルーカレーの中間です。
黒みがかったカレーはトマト系スープで、ピリッと辛くクセになります。
1本丸ごと入った鶏肉はしっかり煮込まれ、ナスやピーマンなど野菜もふんだんに入ってます。
こだわりのコーヒーとパンケーキ
コーヒーはスペシャルブレンドを使い、1杯ずつハンドドリップで提供しています。
こだわりのコーヒーに合うのはティラミスパンケーキです。
分厚いパンケーキの表面には、ほろ苦いカカオパウダーがたっぷりかかっていて、生地は3枚重ねです。
生地の間にはクリームチーズが挟まっていて、弾力のあるホットケーキに近いです。
大人の隠れ家のような歴史的建造物のカフェで窓越しに見える北運河と、自慢のクラシックカーを眺めながら素敵な時間をお過ごしください。
【お店情報】
PRESS CAFE(プレスカフェ)
住所: 北海道小樽市色内3-3-21
旧渋澤倉庫内
TEL: 0134-24-8028
営業時間: 11:30~22:00
定休日: 毎週木曜日
駐車場: あり
アクセス: JR小樽駅より徒歩約15分
この記事を書いた人: ezo-tabi