函館山といえば誰もが思い浮かべるのが夜景!
香港、ナポリと並ぶ世界三大夜景に認定されていた美しい夜景が有名ですが、函館山は津軽要塞として利用されていた歴史があります。
明治時代に作られた要塞跡が今もなお残っていて見学で来るということはあまり知られていません。
殆どの人が夜にロープウェイやバスで訪れて夜景を見るだけですが、昼間登山すると思わぬ発見ができるのが函館山です。
今回は夜景ではない函館山の知られざるスポットを紹介します。
沢山ある函館山登山ルート
函館山は登山ルートが市内各所にあり函館市民に人気があります。
端から端まで登って今回紹介する津軽要塞跡をすべて見たい場合は、「函館どつく前」電停近くの称名寺からの観音コースを利用しましょう。
8合目まで登り切った後は千畳敷コースで稜線歩きをして、七曲り・地蔵山コースを下って「谷地頭」電停へと下山していきます。
この行程で歩くと約5km、3時間ほどかかります。
歩くのが大変という人は、8合目のつつじ山駐車場まで車で行くことができます。
つつじ山駐車場近くの御殿山第二砲台跡
8合目のつつじ山駐車場から先は車両通行止めの為徒歩となります。
最初の津軽遺跡遺構はつつじ山駐車場からすぐの所にある御殿山第二砲台跡。
遠方から浸入する敵艦隊を攻撃する為に作られた施設で28cm榴弾砲6門が配置され、その周りを囲むように石垣があります。
日露戦争を想定して作られた砲台でしたが、函館が攻撃されることが一度もなかったためここからの砲撃は無かったようです。
ちなみに第一砲台跡は、函館山の夜景が見られる展望台の真下にあります。
こちらは普段は立入禁止区域の為見ることができません。
七重浜方面が一望できる入江観測所跡
御殿山第二砲台跡から先は千畳敷コースという林道を歩いていきます。
少し歩くと入江山方面の分岐があり、350mほど歩くと入江山観測所跡に到着します。
計算室だった部屋が残っていますが、崩落が進んでいるため入ることができません。
建物が崩れてしまい土台しか残っていないため、どんな施設であったのかは謎の様です。
函館港を見下ろす観測所であったため七重浜方面が見渡すことができます。
駒ケ岳や新幹線の高架橋なども見えるところです。
内部にも入れる千畳敷海軍司令所跡
最後に紹介するのは函館山の津軽要塞で最も重要だった施設“千畳敷海軍司令所跡”です。
千畳敷海軍司令所跡は崩壊が進んでいないため内部にも入ることができる貴重な施設です。
千畳敷海軍司令所跡には砲台跡や観測所跡があるので、津軽要塞全て満喫することができますが、つつじ山駐車場から2.3kmあるため結構遠いです。
1905年に作られた施設が今もなお残っている貴重な建築物です。
津軽要塞について詳しく知りたい人は、旧登山道近くにある函館山ふれあいセンターで湯治の様子などが展示された資料がありますよ。
■函館山津軽要塞跡(御殿山第二砲台跡・入江山観測所跡・千畳敷海軍司令所跡)
【住所】北海道函館市函館山
【アクセス[観音山コース]】函館市電「函館どつく前」から徒歩10分
【アクセス[地蔵山・七曲りコース]】函館市電谷地頭電停から徒歩15分
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話