国道229号線で乙部町内を走っていると縁桂と書いてある看板があります。
小さな看板なので通過してしまいがちですが、縁桂は立派な巨木で乙部町のパワースッポットになっています。
国道229号を乙部町栄浜・烏山から富岡地区という山奥に向かいますが、乙部町市街地から縁桂森林公園駐車場までは車で約20分です。
あまり知名度が高くないスポットなので道も荒廃しているかと思いきや、ウッドチップが敷き詰められていてかなり歩きやすくなっています。
ただし夏はアブやブヨの量が半端ないので虫除けスプレーは必須です。
駐車場から縁桂までは約1kmありゆるい上り坂が続くので、駐車場から20分ほどかかります。
鬱蒼とした森の中を歩くため100%ヒグマがいそうな所です。
ヒグマよけの鐘が2~300m置きにあります。
熊鈴など音の出るものを持っていたほうがより安全だと思います。
緩い上り坂が終わると縁桂が見えてきます。
縁桂は森の巨人100選というのに選ばれています。
道内ですと旭岳近くにある美瑛町の森の神様が有名ですが、美瑛町よりも雰囲気があります。
このカツラの木は地上7mのところで1本の木の枝がもう1本の木の幹にからみ合って1本の木になっています。
「縁結びの神が宿る」と伝えられる樹齢約500年の大木で、この木に触ると良縁に恵まれると地元の人びとから崇められています。
明治の終わりごろ荒木万太郎という豪傑の漁師が乙部町にいました。
親方の船を作るためにみんなでこの木を伐ろうとしたが、何度伐ろうとしても腕に力が入らず、誰も伐ることができず、力自慢の万太郎を呼びましたが、万太郎の力をもっても伐ることは出来なかったことから、神の宿る木として乙部町民に大切に扱われています。
毎年秋分の日縁桂森林フェスティバルが開催されています。
【アクセス】江差より函館バス熊石・八雲・大成行き函館バスに乗車し、鳥山で下車です。(1日8本)
最寄りのバス停から縁桂まで9kmあります。
この記事を書いた人:コイチ