網走・知床

“卯原内サンゴ草群生地”網走市能取湖畔を一面真っ赤な絨毯として楽しませてくれるオホーツクの初秋の絶景

1891年に北海道東部の厚岸町の牡蛎島で発見され、その地名がつけられたアッケシソウ。

野付半島、コムケ湖、サロマ湖、能取湖などにオホーツク海地方沿岸に群生地が多いですが、北前船で塩などの物資を北海道へ運び瀬戸内海へと戻る際に持ち込まれたようで瀬戸内海沿岸の地方にも少数ながら分布しています。

そんなアッケシソウですが最大の群落は厚岸町ではなく網走市の能取湖沿岸の卯原内(うばらない)という地域です。

赤く染まる様子はまさにサンゴのよう

アッケシソウは普段は緑色ですが、毎年9月中旬ごろになると緑色の葉っぱが真っ赤に染まり、まさにサンゴのようなのでアッケシソウは別名サンゴ草とも呼ばれています。

この真っ赤な光景が一面に広がるのが見られるのが網走市卯原内です。

3.3haの広大な敷地に広がる赤一色の光景はオホーツクを代表する初秋の風景です。

かつて死滅しかけた

ヨーロッパではシーアスパラガスの名称で野菜として食べられるアッケシソウですが、日本では絶滅危惧種に指定されていることから保護の対象となっています。

かつて環境改善を図る際にずさんな土砂搬入で壊滅的被害を受けたことがあります。

壊滅的被害を起こしたのは2011年。

赤く染まるはずのアッケシソウが一面茶色となってしまった時期がありました。

その後東京農大などが土壌改良を行い2015年に8割ほど復活し、現在は最盛期の頃と同じように赤い絨毯が見られるようになりました。

木道で散策できる

壊滅的被害を受けたサンゴ草も現在は完全復活しました。

周囲一面赤に染まる光景は、一度は見ておきたいオホーツクの絶景。

サンゴ草群落には木道も設置しておりより近くで見ることも可能です。

目の前に見える能取湖の青と遠くに見える知床連山の山々と天気が良ければさらに素晴らしい景色が待っていますよ。

ただし木道から降りて立ち入ってしまうとサンゴ草の生態が変わり再び壊滅的状況へとなってしまう恐れがあるので決して降りないようにしてくださいね。

サンゴ草群生地の前に宿がある

サンゴのように美しく真っ赤に染まるアッケシソウ。

日中よりも明け方の方がより綺麗な姿を見せるそうです。

ただ網走市街地から少し距離があるため明け方に向かうのはなかなか難しい所です。

そんな方にお勧めなのがサンゴ草群落地前にある「かがり屋」という旅館。

宿泊料金はやや高めですが、網走名産のキンキが提供されたりとなかなかボリュームのある夕飯が食べられると話題のようですよ。

オホーツクのハイシーズンとなる紅葉前に見頃を迎えるため、比較的穴場となるシーズンとなり旅行がしやすいので、真っ赤に燃えるサンゴ草を見に行きましょう。

■卯原内サンゴ草群落地

【住所】北海道網走市卯原内60-3

【見ごろ】9月中旬

【アクセス】JR網走駅から網走バス常呂行きに乗車し、サンゴ草入口で下車

この記事を書いた人

コイチ

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