札幌

“豊平川さけ科学館”豊平川のシンボル「サケ」について学べる博物館。サケの稚魚放流や人工授精見学ができるイベントも開催している

札幌市内を流れる豊平川は、サケが戻る川として古くから札幌市民に親しまれています。

かつて札幌市の人口が爆発的に増えた際に、都市開発によって水質が悪化してしまいサケが川に帰ってこない時期もありました。

その後1978年に市民のカムバックサーモン運動を行い、1981年秋以降に再びサケの姿が豊平川に戻ってくるようになりました。

そんな豊平川のシンボル“サケ”について学ぶことができるのが豊平川さけ科学館です。

真駒内公園内にある施設で何と入場料は無料です。

無料ながら展示施設が多い

千歳市や標津町にも同じようなサケについての水族館的な場所はありますが、いずれも有料施設のなかここは無料です。

無料ながらも本館、さかな館、屋外かんさつ池と3つのブロックに分かれているので見所も豊富です。

唯一お金がかかるのは、かんさつ池にいるサケの餌とGWから11月3日までの土日祝時の駐車場代くらいです。

駐車場は近くにあるイオンに駐車して歩いて行けば無料です。(徒歩10分くらいです)

本館はサケの展示がメイン

本館は、サケの産卵行動のジオラマ、サケの実物模型、映像プログラム、飼育展示室、地下観察室とありサケに関する展示が豊富にあります。

サケは全部で20種類ほど展示されており、水温管理されているので通年で見ることができます。

オショロコマやイトウといった珍しい品種のサケも見ることができますよ。

まるで水族館

分類的には水族館ではないみたいですが(博物館になるようです)、地下観察室は7面30トンの池を水族館のように横から観察することができる施設です。

ここではサケの仲間を体の大きさ別に展示しており、幼魚から成魚まで成長の過程を見ることができます。

季節によって展示する内容がことなり、古から春にかけてはサケ稚魚の群栄、秋には親サケを展示しているので年間を通して訪れてみたいスポットですね。

圧巻の2万5000匹の稚魚

春先限定の光景ですが、サケの稚魚2万5000匹が泳ぐ水槽は圧巻です。

小さい個体ですが沢山いるとイワシの銀河水槽にも負けない美しさを感じますよ。

この時期に行くと成魚がいないため稚魚だけとちょっと寂しいですが、これは見て損はないと思います。

豊平川で見られる生物を紹介

本館とは別の屋外にある“さかな館”。

ここではウグイ、ハゼなどの淡水魚の他にカエル、サンショウウオ、カメなど豊平川に生息している水辺の生き物が約30種類ほど展示しています。

サケだけかと思いきや他の魚たちも少しですが見ることができますよ。

サケに餌やりができる

中央にある“かんさつ池”では、サケたちに餌やりをすることができます。

入館料は無料ですが、この餌だけが唯一有料となっています。

食いつきがいいので楽しいですが、都市型の公園なので周辺にはカラスが多いです。

そして餌を狙ってカラスが襲ってくるので注意してくださいね。

体験型イベントとしては毎年GWに豊平川にサケを放流するイベントや産卵時期の人工授精の見学イベントを行っています。

展示内容も多くイベントも行っていますが、訪れる人が意外と少ないため家族で楽しめる穴場的スポットなっています。

■豊平川さけ科学館

【住所】北海道札幌市南区真駒内公園2-1

【アクセス】地下鉄真駒内駅からじょうてつバス[南90][南95][環96][南96][南97][南98]に乗車し真駒内競技場で下車(本数は多いです)

【営業時間】9:15~16:45

【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)、12/29~1/3

【入館料】無料

この記事を書いた人

コイチ

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