旭川市から北へ90kmほどの所にある道北下川町。
北海道の中でも知名度はかなり低めの町ですが、スキージャンプのレジェンド葛西紀明選手の出身地です。
小学校の授業でもスキージャンプがあるらしく、スキージャンプの選手を多く輩出している町です。
そんな下川町の山奥に五味温泉という1軒の温泉があります。
名前の由来は、地名ではなく狩猟をしていた五味勘三郎さんが偶然発見し、五味さんの名前を付けて五味温泉として今日に至っています。
かつては鉱山地帯
五味温泉周辺はかつて三菱下川鉱業の鉱山地帯として賑わっていました。
当時の五味温泉は、下川鉱山の保養所として営業していましたが、炭鉱が閉鎖後温泉も一緒に閉鎖してしまった時期もあります。
現在は下川町ふるさと開発公社に経営を引き継がれ、下川町の山間部で営業しています。
下川町民はもとより隣の名寄市民も多く訪れる人気の温泉で、館内は繰り返しリニューアルが行われ、以前の簡素的なつくりだった施設も土産コーナーや食堂も完備した立派な温泉施設へと生まれ変わりました。
動物にも出会えるかも
下川温泉の浴室は内湯が二つと露天風呂が一つです。
広々とした窓が開放的で外の景色がよく見えます。
山奥の一軒宿なので鹿やフクロウといった野生動物たちが大浴場から見えることもある正に秘湯感あふれる温泉です。
ただ内湯の広い浴場と露天風呂は温泉ではなく、道内では2か所しか存在しない珍しい泉質の温泉は内風呂の小さい浴槽です。
北海道では2か所だけの珍しい泉質
五味温泉の泉質は、含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・炭酸水素塩泉です。
含二酸化炭素水素塩泉には、ナトリウム、マグネシウム、カリウムの3種類が含まれており、3種類が混在している温泉は日本国内でも非常に珍しく、北海道では愛別町の協和温泉と下川町の五味温泉の2か所だけです。
効能としては、血行を良くして冷え性改善の効果が見込めるため、女性にうれしい泉質となっています。
高血圧でも心臓の負担をかけずに血圧を下げることができるので、ヨーロッパでは心臓の湯とも言われている貴重な温泉です。
風呂上がりにソフトクリーム
五味温泉には食堂もありますが、下川町名物の手延べうどんはなくメニューは一般的な食堂といったところです。
そんな食堂ですが、ソフトクリーム下川町に近い興部町のノースプレインファームの美味しい“おこっぺソフト”を食べることができます。
ミルクの風味が濃厚で、温泉上がりにぜひ食べておきたいところですね。
■五味温泉
【住所】北海道上川町下川郡班渓2893
【アクセス】名寄駅から名士バス「下川・興部」行きに乗車し、下川バスターミナルで町営バス班渓線に乗り換えて「五味温泉」で下車(1日5本)
【日帰り営業時間】10:00~21:30
【入浴料】500円
【定休日】不定休
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話