留萌・羽幌

“羽幌炭鉱”北海道版軍艦島!かつて1万人以上の住民がいた北の炭鉱都市跡

長崎県の軍艦島が世界遺産となり、空知地方の炭鉱文化が日本遺産となりにわかに盛り上がりつつある日本の近代文化遺産。

北海道の炭鉱というと空知管内が多いですが、太平洋沿岸の釧路地方や日本海沿岸にもいくつか炭鉱都市がありました。

中でも今も炭鉱遺構が良い状態で残っており、その状態から北の軍艦島とも言われているのが羽幌町内にある羽幌炭鉱です。

かつては1万人以上の人がいた

羽幌炭鉱は、上羽幌坑・羽幌本坑・築別坑の3つの炭鉱で成り立っており、羽幌町の山間の地域にかつては1万人以上の人が住んでいる大きな町でしたが、現在の羽幌炭鉱周辺の住民はわずか50人ほどに減ってしまいました。

現在は炭鉱が閉鎖してしまいましたが、住友や三井などの大手資本出なかったため閉山時に全て取り壊すということをしなかったので、山奥に現在も炭鉱遺構が多く残っているのが羽幌炭鉱跡の最大の特徴です。

まるで古代の神殿

道道741号線の道路沿いにある羽幌炭鉱。

道道からは選炭工場貯木場しか見えませんが、この更に奥に行くと選炭工場と運搬立坑が状態よく残っています。

選炭工場は1963年に完成したコンクリート造りで当時の最先端技術を終結した4階建ての施設です。

閉山から50年以上の歳月がたちましたが、当時のコンクリート建築はとても頑丈なつくりだったため今でもしっかりと残っており、苔むしたコンクリート建築の内部はまさに古代神殿のような雰囲気を醸し出しています。

高さ39.4mの羽幌炭鉱のシンボル

選炭工場のさらに奥にあるのが運搬立坑です。

運搬立坑はトロッコや作業員を運ぶエレベーターのような昇降機がある場所で、地下512mから石炭満載のトロッコを約1分で地上まで上げていたようです。

現在も地下から石炭を運んでいた巻き上げ機は残っています。

もちろん電源は入っていないため動かすことはできませんが、閉山後50年以上経過している現在でも動かせそうなくらい状態はいいです。

一応上まで行く階段は残っていますが、鉄の階段は所々腐食しており登るのは非常に危険なのでやめましょう。

建物内には事務所、安全灯室、坑口浴場、ロッカー室、売店などの施設が集結されているまさに羽幌炭鉱の中心的施設でした。

円形体育館が特徴的だった太陽小学校

羽幌炭鉱周辺には小学校、中学校、高校とありました。

全て廃校となってしましたがいずれも校舎などは現在も残っています。

そのうちの一つ太陽小学校は閉山後に平成12年まで宿泊施設として使用されていました。

最盛期には1000人以上いた学校も閉山翌年の昭和46年に廃校となっています。

美しい円形ドームの体育館が特徴的でしたが2018年の積雪でつぶれてしまい現在ではつぶれてしまったのが残念です。

森の中に佇む巨大な炭鉱住宅

円形体育館が特徴的だった太陽小学校からさらに1kmほどのところにある羽幌炭鉱アパート群。

森の中に突如として現れる鉄筋コンクリート造りの4階建ての建物があります。

1969年に完成した住宅で、家賃・水道代・電気代・燃料代全て会社負担というありがたい住居でしたが、わずか1年後に閉山となってしまったため利用されていたのはたったの1年だけでした。

この辺り一帯は映画館、病院、プールなど一通りの施設がそろっており非常に賑わっていたそうですよ。

4月下旬~11月下旬にかけて、羽幌町内にある沿岸ハイヤーというタクシー会社が羽幌炭鉱ガイドツアーを行っているので興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。

■羽幌炭鉱

【住所】北海道苫前郡羽幌町羽幌鉱

【アクセス】羽幌ターミナルから羽幌町スクールバス上羽幌行きに乗車し、終点で下車約4km徒歩50分(1日3本)

この記事を書いた人

コイチ

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