函館

“志海苔館(しのりたち)”続日本百名城にも認定!函館市街地と航空機が一望できる中世城館跡

函館で城郭といえば星の形をしている日本では珍しい西洋城郭跡の『五稜郭』が有名ですが、湯の川温泉から東へ3kmほどのところに続日本百名城に認定された志海苔館(しのりたち)という中世城館跡があります。

函館市志海苔地区から上ノ国町花沢館までの津軽海峡沿岸に12個の城郭が築城した、道南十二館の一つです。

国の重要文化財として認定されていますが、一般的な函館観光ルートから少し外れたところにあるため訪れる人は非常に少ない穴場ですが、なかなか良い景色を見ることができます。

志海苔館はいつごろ築城されたのか?

志海苔館は、松前藩の史書の中で記録として出てきています。

その史書によると14世紀中ごろには築城されており、1456年のコシャマインの戦いで落城し、1512年のアイヌとの戦いで再び落城しており、それ以降出てこないため16世紀以前に配乗となってしまったようです。

1983年から発掘調査が行われ、当地から建物跡、柵、塀、井戸跡などの遺構が見つかっています。

また中国製の舶来品の陶磁器なども発見され、これらは函館公園内にある市立函館博物館で見ることがあるので興味のある人は覗いてみてはいかがでしょうか。

函館山と津軽海峡を一望

志海苔館は標高17~25mの海岸段丘にあります。

そのため海岸より少し高い位置にあるので、志海苔館からは函館市街地・函館山・津軽海峡、そして晴れた日には下北半島まで見渡すことができる隠れたビュースポットですよ。

現在の志海苔地区は、城下町ではなく漁港となっており昆布漁やイカ漁などの船が出ています。

このあたりで獲れる昆布は『宇賀の昆布』という品質の良い昆布で、金森倉庫などにあるお土産屋さんなどでも購入することができますよ。

航空機ファンにもおすすめ

実は志海苔館のすぐ横には函館空港があります。

そのため志海苔館からは、函館空港に離発着する航空機を見ることができる航空機スポットでもあります。

北海道の地方空港ながら1時間に1本程度は離発着を行っているので、フライト情報を調べてちょうどいいタイミングで飛行機を見るのが良いですね。

本数の多い道内路線は小さなプロペラ機ですが、本州便や海外便はジェット機なので迫力ある音とともに離発着する航空機を楽しめますよ。

■志海苔館

【住所】北海道函館市志海苔

【アクセス】JR函館駅から函館バス[91][91A][91B][91C]に乗車して、“志海苔”で下車(1日15本)

※『はこだて旅するパスポート』は使えますが、函館市街地で使える電車とバスの1日乗車券は1.5km手前の“根崎保育園”までです。志海苔まで別途料金を払うか、1.5kmの徒歩となります。

この記事を書いた人

コイチ

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