北海道で動物園というと旭川市の“旭山動物園”が有名です。
旭山動物園へ訪れたことがある人は園内が広いと思った方もいるでしょうが、北海道で一番広い動物園は旭山動物園ではなく釧路市動物園です。
釧路市動物園は、釧路空港から近いため観光でのアクセスがしやすい場所にあります。
道東道阿寒ICからも近いので観光ルートに組みやすいスポットです。
レトロなミニ遊園地
1975年の開園当時は日本一広い動物園でしたが、現在の日本一面積の広い動物園は東京都の多摩動物公園となっています。
動物園内は遊園地ゾーン、動物園ゾーン、北海道ゾーンの3つになっています。
釧路市動物園にある遊具は、1978年に開催された北海道こども博覧会で使用されたものです。
函館公園ほどではないですが、釧路市動物園の遊具もかなりレトロなものが多いので少し懐かしい気分になれる場所です。
やんちゃで人気者なシロクマ
釧路市動物園では25種類の哺乳類と28種類の鳥類が飼育されています。
沢山いる動物たちの中で特に人気のある動物たちを紹介します。
まずは観覧車を過ぎた先にいるホッキョクグマ。
旭山動物園のようなもぐもぐタイムがありますが、それ以外でも結構活発に動いているため元気な姿が見られるのが釧路市動物園ならではです。
遊び道具が色々転がっているので、道具を使って遊んでいる姿が見られるかもしれませんよ。
市民の寄付でやってきたキリン
シロクマの隣にいるのがキリンです。
釧路市動物園は今でこそ動物の数が多いですが、かつては看板動物がほとんどいなくなってしまい財政難の為新しく導入することもできなかったので、檻の中に動物の看板だけがあるような状態だったことがあります。
キリンもそんな看板だけの状態でしたが、釧路市に住む60~70代の女性たちを中心に子供たちにキリンを見せてあげようという動きがあり、何と5400万円もの寄付が釧路市動物園に集まりキリンがやってきました。
釧路市動物園のキリンにはちょっと心温まるエピソードがあります。
なんと野生のラッコが見られる
キリンと同じく感動秘話があるのがアムールトラ。
釧路市動物園で飼育されていた2頭のアムールトラに3頭の赤ちゃんが誕生しましたが、3頭とも仮死状態で生まれ1頭は生後間もなく死んでしまいました。
その後雄のタイガと雌のココアは障害に負けず懸命に生きている姿が話題となりました。
残念ながらタイガの方は死んでしまいましたが、ココアは今も釧路市動物園で元気な姿を見せています。
野性味あふれる北海道ゾーン
動物園ゾーンの奥に北海道ゾーンがあります。
釧路湿原のような木道を歩いて行く釧路ならではの野性味あふれるゾーンです。
名前の通り北海道内に生息する動物たちがここにいます。
上空がネットで覆われていますがそれ以外はほぼ自由な感じで飼育されているタンチョウヅル。
冬に鶴居村へ行けば確実に出会えますが、夏はあまり出会えないのでタンチョウヅルを見たい人は釧路市動物園へ行くといいかもしれませんね。
シマフクロウの繁殖を成功させた最初の動物園
最後に紹介するのはシマフクロウ。
絶滅危惧種に指定されているシマフクロウですが、釧路市動物園では1995年日本で初めて繁殖に成功しました。
その後も毎年繁殖に成功し続けています。
檻越しですが釧路市動物園では森の神とも言われている世界最大のシマフクロウを見ることができます。
シマフクロウの他にもエゾフクロウ、ワシミミズクなど沢山の猛禽類を見ることができますよ。
東京ドーム10個分ほどの広大な敷地面積がある北海道最大の動物園。
空港や高速インターからも近くアクセスしやすい場所にあります。
釧路観光の1プランに追加してみてはいかがですか?
■釧路市動物園
【住所】北海道釧路市阿寒町下仁々志別11
【アクセス】JR釧路駅から阿寒バス山花温泉行きに乗車し動物園まで下車(1日5本 ※イオン昭和店乗り換え便あり)
【営業時間】9:30~16:30(10/15~4/9は10:00~15:30)
【休園日】12~2月の水曜日、年末年始
【料金】550円
※釧路市湿原展望台、釧路市博物館、丹頂鶴自然公園、阿寒国際ツルセンターとの共通入場券1030円であります
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話