道の駅と国宝と遺跡がある垣ノ島遺跡から北へ5kmほどの所にもう一つの世界遺産“大船遺跡”があります。
関東の人だと大船という地名を見たら“おおふな”って思いそうですが、大船遺跡の読み方は “おおふな”ではなく“おおふね”。
国道から大船遺跡までの道が非常に狭く勾配のきつい登坂ですれ違うのが大変でしたが、世界遺産登録になり多くの人が訪れるようになったため、交通整備の人が配置されるようになりました。
大船遺跡は大規模集落跡
大船遺跡は、5500年から4000年前の遺跡で標高30~50mの大船地区の高台にあります。
南茅部町大船地区では、100棟以上の竪穴式住居跡が見つかり、その南西には墓や貯蔵穴など100基以上も見つかった大規模な集落跡です。
大船遺跡には、大船遺跡で出土した土器や当時の人たちの生活様式を開設した無料の資料館も併設しています。
管理人よる無料のガイダンスも行っているので、縄文遺跡に興味がある人は常駐している管理人に問い合わせてみてください。
長期に渡って生活がされていた
1996年の発掘調査によって長期間にわたりこの地で生活を行っていたことが分かっています。
農耕文化が盛んになる弥生時代までは、一つの集落にとどまらない生活様式が定説とされていたのが覆された遺跡です。
住居の規模もとても大きく、深さ2m直径10mを超えるものも多く、かなり大きな集落があり縄文人が生活していたことが分かっています。
豊かな自然がここにあった
海が近いので遺跡からは鮭、タラ、マグロなどの魚の他にウニや牡蠣などの海産物。
さらにはオットセイ、クジラなど巨大な海の生物も食べていたようです。
海の向こう側には森が広がっている地域なので、クリやクルミ、ブドウといった山の恵みも食べていたようですよ。
一つの拠点で長くとどまっていた背景には豊かな海産物と植物があり、食事に困らなかったことも要因となったようです。
大船遺跡内では、その一部が再現された竪穴式住居が復元されているので当時の環境を創造することもできます。
噴火湾が一望できる遺跡
海と山二つの自然があったので縄文人には住みやすかった当地。
高台にある大船遺跡から現在も噴火湾を見下ろすことができるので、とても良いロケーションにあります。
縄文文化にあまり興味がない人も、復元された竪穴式住居と噴火湾の海が広がる光景はなかなか素晴らしいものなので、道南のお勧めビュースポットです。
管理棟は日中のみですが、大船遺跡自体は24時間行くことができますので朝日が昇る大船遺跡もまた絶景だと思いますよ。
近くにひろめ荘という温泉付きホテルがあるので、ひろめ荘に宿泊した際に早起きして行ってみてはいかがでしょうか?
■大船遺跡
【住所】北海道函館市大船町575-1
【アクセス】函館駅から函館バス南茅部経由鹿部出張所行きに乗車し、大船小学校前で下車(1日7本)
【入場料】無料
【営業時間】9:00~17:00(管理棟開館時間)
【定休日】11月中旬~4月下旬
※除雪されないため冬季は行けません
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話