北海道と北東北(青森県・岩手県・秋田県)の縄文遺跡群が世界遺産に登録される見通しになりました。
北海道内には南から北まで各地にある縄文遺跡ですが、世界遺産に登録されるのは函館市、洞爺湖町、伊達市、千歳市の4市町の6つの遺跡です(青森県が一番多いようです)。
その中で今回紹介するのは伊達市にある北黄金貝塚です。
なぜ世界遺産に?
北黄金貝塚は国道37号線という交通量の多い幹線道路沿いにありますが、これまではあまり目立たない看板があるだけでほぼ見向きもされないマイナーなスポットでした。
何故北海道と北東北の縄文遺跡が世界遺産へ登録をしようとしているのか?
これまで農耕文化になる弥生時代から定住し、狩猟文化の縄文時代は移住していたという説が濃厚でした。
ですが、北海道と北東北の縄文遺跡では移住はせず定住し、一つの文化が発達した世界的にも珍しいという点が世界遺産として注目されたようです。
無料の資料館も併設
北黄金貝塚もそんな縄文文化が定着した土地で、北海道内の貝塚の1/5を占める広大な所でした。
そんな北黄金貝塚に関する展示がされている資料館が無料で見ることができます。
小規模な展示施設ですが当地から発見された土偶や土器などが展示されています。
予約制ですが縄文文化を体験できる体験コーナーも用意されています。
また毎年8月には縄文文化を体験できる縄文まつりも開催されていますよ。
縄文時代の雰囲気を再現
北黄金貝塚は、紀元前7000年から4500年前の縄文時代の遺跡です。
北黄金貝塚では、水場の祭祀場(神を祀る場所)や竪穴式住居や墓場などが発見されました。
そんな縄文時代の文化を体感できるよう史跡公園として整備され、竪穴式住居や祭祀場が再現されています。
公園内に再現された竪穴式住居は中に入ることができ、縄文人たちの生活の様子を見ることができます。
この辺りは縄文人の拠点だったようでかなり大きな集落だったようですよ。
ホタテで再現した貝塚
北黄金貝塚には、5箇所の貝塚がありうち4か所は北黄金貝塚史跡公園内にあります。
4か所の貝塚はそれぞれホタテ貝などを使って再現されています。
ホタテ貝の白と周りの緑、そして晴れた日は青い空が広がる光景はなかなか綺麗な所です。
これまで注目されていなかった北黄金貝塚公園でしたが、世界遺産に向けて公園内を綺麗に整備しています。
まだ知名度も高くないためそれほど人はいませんので、縄文文化が好きで当時の雰囲気をのんびりと味わいたい人は空いている今がチャンスですよ。
■北黄金貝塚公園
【アクセス】JR東室蘭駅から道南バス洞爺湖温泉行きに乗車し、北黄金貝塚公園で下車(1時間に1~2本あります)
【営業時間】9:00~17:00
【定休日】12/1~3/31
【料金】無料
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話