北海道には利尻島、礼文島、天売島、焼尻島、奥尻島の5つの有人島があります。
利尻島や礼文島の出港地の稚内港までは、札幌からの高速バスがフェリーターミナル前まで行くため、非常に行きやすくて便利です。
奥尻島は稚内港と異なり札幌からの夜行バスがない江差が出発地です。
便数の多い利尻、礼文航路と異なり船の便数も少なく江差始発も遅めです。
ただし稚内港と異なり駐車料金かからないのはありがたいです。
利尻島や礼文島へ行くフェリーと同じハートランドフェリーが担当しています。
利尻、礼文航路のフェリーよりやや小さめです。
江差港から奥尻島までは約60km、2時間10分の航海です。
かもめ島、檜山海岸の白亜の海岸、運がよければイルカやクジラを見ることもできます。
江差港のすぐそばなので江差のシンボル瓶子岩と開陽丸の横を通過していきます。
かもめ島には無料のキャンプ場が有ります。
無料ですが手入れはしっかりしているため快適に過ごせます。
しばらくすると乙部町の白い岸壁が続く滝瀬海岸が見えます。
国道からは見ることができないので、乙部市街地へ入る手前にある「くぐり岩、シラフラ」の看板を見落とさないようにしてください。
この先日本一危険な太田山神社のある山も見えてきます。
流石に小さすぎるので本殿は見ることはできません。
しばらくすると奥尻島本島が見えてきます。
礼文島同様高い山はないので平べったい島です。
島の最高峰は500mちょっとですが、自衛隊の施設のため一般人は入ることもできず、登山ルートもないため奥尻島では登山はできません。
奥尻島の集落が見えてきます。
利尻島鴛泊や礼文島香深と比べるとちょっと家も少なくてさみしいですが、奥尻島は港のある奥尻地区よりも南部の青苗地区が民家や宿が多いです。
奥尻島のシンボル鍋釣岩もフェリーから見ることができます。
船からでは小さいですが、近くで見ると結構でかくここまできれに穴が開いている岩は
なかなかお目にかかれません。
港から近いので時間がある方は近くまで行ってみることをおすすめします。
1隻の船で奥尻⇒江差⇒奥尻⇒瀬棚⇒奥尻⇒江差⇒奥尻と遣り繰りしているため大忙しです。この便は到着したらすぐ瀬棚へ向かいます。
札幌からの場合瀬棚からが一番便利ですが、船の時間があまりよくないため奥尻島での滞在時間が短くなります。
礼文島のような派手な送迎はないですが、奥尻町のゆるキャラが出てきてくれます。
奥尻出発のフェリーは江差行きが6時50分と15時55分、瀬棚行きが12時5分です。
夏はこの3便ですが11月から4月は朝1便しかありません。
観光よりも地元の人を優先としたダイヤになっています。
冬は欠航率が高いため欠航した場合は、鍋パーティーが行われるというのも面白いです。
夏便は江差到着時に晴れていると夕日を楽しむことができます。
以前は往復ともフェリーとバスの時刻が接近しすぎていて大変でしたが、最近は余裕を持ったダイヤになりました。
そのため函館往復夜行バスを使えば土日だけでも奥尻島を十分堪能することができます。
■江差港フェリーターミナル
【アクセス】JR函館駅から江差行き函館バスに乗車、姥神町フェリー前で下車。(1日5本)
※一番長く奥尻に滞在できる札幌からの行き方の例。
札幌駅23:35⇒函館駅5:15/6:53⇒江差9:08/9:30⇒奥尻11:40
奥尻15:55⇒江差18:05/18:48⇒函館21:05/23:25⇒札幌5:35
この記事を書いた人:コイチ