アイヌ語地名が多い北海道では、変わった地名がたくさんあります。
地名自体はあってもバス停は1号や1線といった数字ものが多いです。
オホーツク地方だと山下宅前など、人名バス停が多くあります。
そんな中でも長万部町にある「ロコツ」というバス停は、なかなか珍名バス停です。
ちなみにバス停名称の由来は地名ではなく、近くを流れるルコツ川から来ているようです。
ロコツへ行くバスは、長万部と函館を結ぶ長距離路線バスが上下4本ずつ運行しています。
往復したい場合は長万部方向から函館行きに乗車して、函館からやってくる長万部行きで折り返すのが行きやすいです。
以前は国道沿いにあったロコツバス停ですが、北豊津駅が廃駅となったため、豊津集落を通るルートになりバス停の位置が変更になっています。
ロコツバス停の前には農家が1軒ありますが、ここの人は恐らく自動車利用だと思います。
1日8回この地を通る路線バスがやってきました。
JRと料金があまりかわらず、普通列車がない時間帯に走っているため、比較的地元住民が乗車しています。(Suicaなどの交通系ICカードも使えます)
ただこんな普通のバスで、函館から長万部まで2時間以上のロングランは疲れそうです。
北海道内では長距離便はゆったりとした観光バスタイプが多かったですが、バリアフリー対策のため長距離路線でもこの手のタイプのバスが多くなりました。
ロコツ近くの豊津集落には数軒の牧場があります。
人よりも牛の方が多い地域で、人には会うことはないですが牛には簡単に出会えます。
道東ではよくある光景ですが、道南で牛ばかりいる光景もなかなか珍しいです。
ほとんど家がない地域ですが、かつては北豊津という駅がありました。
国道から駅前へ向かう道はこんな未舗装の道のため、とても駅があるようには思えないところです。
国道沿いには家はないので、ここを歩く人はほとんどいなかったと思います。
そもそも北豊津駅を利用する人自体がいなかったですが…。
廃止になりましたが駅舎はまだ残っていて、ホームとホームに上がる木製の階段はなくなりました。
左側が国道、右側に豊津集落があります。
とはいっても集落は北豊津駅から遠く、現在の集落内を走るようになったバスの方が便利です。
折り返しのバスが来るまで4~50分あるので、路線バスでいった方は恐らく暇になるので北豊津まで行く時間はあります。(旧駅の近くにも北豊津バス停があります)
■「ロコツ」停留所
【アクセス】JR長万部駅から函館バス「函館」行きに乗車し、ロコツで下車です。(1日4本)
この記事を書いた人:コイチ