北海道最高峰の山、旭岳。
冬の登山はハードルが高いですが、ロープウエイ乗り場周辺をスノーシューで散策したり、温泉街で日帰り温泉に入るなど、冬のアクティビティを楽しむことができます。
旭岳のふもとにある旭岳ビジターセンターは、様々なアウトドアを楽しむイベントを開催しています。
今回は旭岳ならではの冬を楽しむ、「雪の結晶観察会」へ行ってみました。
雪の結晶は、その時の気温や湿度によってあっという間に姿を変えていきます。
何通りもある形は、代表的なものだけでも数百種類にも及ぶんです。
「雪の結晶観察会」は、寒さのピークである真冬の午前中に、ビジターセンターへ集まり、山岳ガイドさんに教えていただきながら、なんと観察した雪の結晶をそのままの形で持ち帰ることができる、というもの。
雪を持ち帰る?
解けてしまわないの?
と思いながら、興味津々で観察会に参加しました。
まずは黒い画用紙で降っている雪をキャッチします。
この日の気温はマイナス12度。
雪の結晶は画用紙に落ちても解けることなくとどまり、様々な結晶の形がはっきりと、いくつも見えました。
好きな形をピンセットでそぉっとはさむと、顕微鏡で観察します。
美しい雪の結晶は何種類もあって、どれを保存して持ち帰ろうか悩むのも楽しい時間。
シャーレに乗せた結晶のうち、どれにしようか決めたら、特別な保存液をかけて閉じ込めます。
1時間くらいかかるので、その間は周辺をガイドさんと一緒にスノーシューでトレッキングして楽しみました。
スノーシューは持っていなくても、有料でレンタルができますよ。
ふわふわのパウダースノーの中を歩き、胸までの深さの雪のなかをラッセルして歩く時間は、とても気持ち良くて何物にも代えがたい自然との時間。
どんどんと天候が変わりやすい山で、晴れると青い空に真っ白な旭岳が映え、何とも言えない美しさに言葉を失うほどです。
たっぷりトレッキングして戻ってくると、雪の結晶は保存液によって固まり、見事に美しいまま・・・
帰宅した今でもその美しい結晶の形を保っています。
毎年気温の低い時期は開催してくださるので、ぜひともホームページやフェイスブックなどを参考にし、冬の季節を心も体も使って楽しんでみてはいかがでしょうか。
自分で選んだ雪の結晶を持ち帰るなんて、ロマンチックだと思いませんか?
旭岳の冬ならではの貴重な時間となること間違いなしです。
この記事を書いた人:mami_s