2008年に行われた洞爺湖サミットで一躍有名となった北海道を代表する湖“洞爺湖”。
世界ジオパークにも登録されている洞爺湖のある洞爺湖虻田地区に、2021年新しく世界遺産が誕生しました。
それは、洞爺湖への玄関口JR洞爺駅から徒歩15分ほどの住宅街にひっそりとある“入江高砂貝塚”。
入江貝塚と高砂貝塚そして両貝塚から発掘調査によって出土品を展示している入江高砂貝塚館の3つからなる施設です。
2021年リニューアル
世界遺産に合わせ入江高砂貝塚館は2021年7月21日にリニューアル。
従来よりも施設が大きくなり展示物も一新されました。
入江高砂貝塚館は、貝塚の発掘調査で出土した骨の道具、石器、土器を展示しています。
伊達市の北黄金貝塚館と異なりこちらは有料施設ですが、入江貝塚および高砂貝塚について詳しく知りたい人はまず初めに訪れてみましょう。
各貝塚に駐車場がないので、車利用の場合は貝塚館の駐車場を利用しましょう。
学生によって発見された高砂貝塚
貝塚館から左側へ数分歩くと高砂貝塚です。
高砂貝塚は昭和25年に伊達高校郷土研究部の生徒によって発見された貝塚です。
高砂貝塚は、縄文時代後期初頭から晩期に造られたもので、当地で3つ発見されています。
噴火湾周辺には多くの遺跡がありますが、縄文時代晩期につくられた貝塚は発見例がすくないのでとても貴重な遺跡でもあります。
一帯は高砂貝塚公園として整備され、復元された3つの貝塚を見ながら散策することができます。
噴火湾を眺望する入江貝塚
貝塚館から右へ5分ほど歩いたところにあるのが入江貝塚です。
高砂貝塚は噴火湾を眺望する標高20mほどの高さの所にあります。
水産資源が豊富な噴火湾に面していたため定住に向いていた場所なので、集落が形成され大規模な貝塚が発見されました。
高砂貝塚同様入江貝塚も一帯を史跡公園として開放され、竪穴住居が復元されています。
貝層露出展示施設は必見
入江貝塚には復元した貝塚はありませんが、貝塚の断面が観察できる貝層露出展示施設が無料で見学できます。
町道沿いの入口から貝塚公園へ入るトンネルがまさに貝塚。
実際の断面を手軽に見ることができるスポットですよ。
札幌方面から洞爺湖へ向かう場合洞爺湖を通り過ぎた先にあるため、ややマイナーなスポットですが、3000年前の歴史遺産が見られる貴重なスポットです。
洞爺湖にレジャーへ行ったときに是非とも寄っておきたいところですね。
■入江高砂貝塚館
【住所】北海道虻田郡洞爺湖町高砂44
【アクセス】JR洞爺駅から徒歩15分
【営業時間】9:00~17:00
【定休日】12/1~3/31
【料金】150円(貝塚は無料)
この記事を書いた人
コイチ
気が付いたらアラフォー。
大泉洋と同じ高校出身な北海道在住の旅人ですww
北海道内179市町村の温泉・登山・お祭りめぐりと
北海道内でイッテQみたいなことしています(笑)
179市町村しょっちゅう出かけているのは、恐らく自分とブギウギ専務くらいww
たま~に本州にも出没してます。
西でも東でもない変わった食文化がある名古屋が最近のお気に入り。
ブログ:北海道よりみち話