帯広駅に来たことがあれば、多くの人が目にしたことがあるであろう「シカの像」。
あれってなんだろう?
ただのオブジェかな?
と思った方も、少なくないかと思います。
この「シカの像」ってなんだろう?
帯広の街の「シカの像」は、駅前だけではなく、デパート「藤丸」前や、同じ通りにある「六花亭」前にもあります。
そもそも、あれはどういう理由で、なんのために作ったの?という疑問がありますよね。
筆者もそう思ったので、市役所で聞いてみました。
お聞きしたお話やいただいた資料をかんたんにまとめると…
・駅の建物や架道橋が「日高山脈」などの十勝の自然をあらわしている。
・それらに関連して、十勝の自然の象徴であるシカの像を設置することになった。
・駅のカスケードは水場のイメージで、その側のシカは水を飲みに来ている、という設定。
・藤丸前、六花亭前のシカは商店街に迷い込んだシカの家族という設定。
ということなのだそうです。
筆者ははじめ、十勝だからよく見かけるシカを置いてるのかな…という軽いイメージで像を見ていたのですが、実はすごくしっかりしたコンセプトやストーリーがあったんですね。
十勝は自然が豊かな土地。
そのうつくしい自然を街の中にも取り入れよう、というコンセプトのもと作られた像。
お話を聞いて、とても「その土地らしさ」を大事にした素敵なものなんだなぁ、と思いました。
これから旅行に来られる方も、いま住んでいる方も、もしこのシカを見ることがあったら、この話を思い出してみてください。
きっと、知らない時よりずっと、十勝の豊かな自然を身近に感じられるはずです。
ちなみに…
シカの像だけでなく、シカの足あとも、藤丸前や西2条通りのバス停にあったりします。
興味のある方は、ちょっと足元に注意しながら、歩いてみてくださいね。
また、シカのフンの像も設置しようという案があったとか…
残念ながら(?)安全面を考えてなしになってしまったみたいです。
(このお話を聞かせてくださり、資料までご用意してくださったのは、市役所の職員さんでした。
貴重なお話、本当にありがとうございました!)
帯広駅:北海道帯広市西2条南12丁目(シカの像は北側ロータリー)
藤丸:北海道帯広市西2条南8丁目1
六花亭:北海道帯広市西2条南9丁目6
この記事を書いた人:緑茶